日本で、≪核≫という場合には科学的な意味の核を意味するわけではなく、核分裂や核融合反応を利用した兵器を意味するものらしい。
それは、中学生か高校生の時には感じていた。
しかしながら、長らく日本にはいなかったこと、テレビなどにはあまり目を向けなかった時代が長かったためか、ひどく驚いた言葉がある。
それは≪メタボ≫という言葉だ。
健康診断項目に、メタボ検査というものがあった。
メタボとはメタボリックの短縮だろうと考え、昨夜酒を飲まなかったかとか、血を採られるのかいと、腕捲りしていた。
が、なんと体重と胴廻りを測定して終わりだった。
えっ?
メタボリックシンドローム検査じゃないの?とキツネに摘ままれた気分になった。
インターネットでメタボリックシンドロームを調べると、やたら肥満にだけ焦点を当てている。
≪核≫という不思議な意味を持つ日本語からは、当然これくらいは想像すべきだった。
そう、改めて自分の無知を嘆いた。