実はここからが、日本のこころの真髄を述べるはずだったが、いい言葉・表現が思いつかず、はやい話が次の話題への時間稼ぎである。
日本語とはどんな言葉だろうか。
これを考えることは民族に直接関係はしないが、ゆるやかな参考にはなる。
日本語の特徴は、まずは膠着(こうちゃく)語だということだ。
膠着語とは、語の前や後に語がついて、新しい言葉の意味を持つものだ。
例えば、書・く、書・かないのような言葉を持つ言語である。
こうした言語は、モンゴル地方中心に、北ユーラシアから東アジアに広がっていて、ウラル・アルタイ語グループを作っている。
具体的には、トルコ語、モンゴル語、ウイグル語、ツングース語、満州語、朝鮮語、日本語、フィンランド語、ハンガリー語などだ。
中国普通語や広東語などとは、全く異なる言語である。
この広がりは、ラフにはモンゴル系民族の広がりを示す。
ただしこれは、アイヌなどのY染色体にある遺伝子が突然変異を起こす約3万数千年以上昔の話で、当時のいわゆる中国中心部にはチベット族が多くいて、原日本人の多くと同じ民族だった時代前のことだ。
このあたりまでは、チベット族と日本人の多くは、ほとんど同じ染色体をもっていたと考えられる。
ただし日本には、アイヌなどより古いと思われる遺伝子を持つ民族も残っており、21世紀の今でも、世界で唯一残る遺伝子を持つ人もかなりの割合をふくんでいる。
文のつくりは、主語・目的語・述語 の順だ。
私は・学校に・行く
のような並びだ。
英語、フランス語、中国語、タヒチ語などを習ったことがある方ならば、他言語とこの並び方の違いは実感としてご存知であろう。
母音は非常に少なく、基本5種類a,i,u,e,oだけである。
これは、ポリネシアの各言語とまったくと言ってよいほど同じだ。
だから日本人にとっては、ハワイ語やトンガ語、フィジー語、マオリ語、タヒチ語などは話しやすい言葉だろう。意味は分からなくとも。
日本にやってくる相撲取りは、ウラル・アルタイ語を話す地方やポリネシアの方々がほとんどである。
彼らはきつい修行の中でも、比較的早く日本語を覚える。
それは彼らの努力によるものが主だが、上述したような言葉の共通点も影響しているだろう。
日本にやって来たり帰化したりする人々の割合からすると、中国漢民族、朝鮮民族が多いのだが、相撲取りにはほとんどいない。
日本語が上手い代表は、昨日優勝した日馬富士、歴史に残る力士・白鵬などが、そのいい例だ。
彼らは、モンゴル語が母国語である。
日本語と朝鮮語の共通性を盛んに挙げる人々がいるが、その共通性はウラル・アルタイ語の共通性を除いて考えると、擬態擬音語、差別侮辱語などかなり少なく、父(アポジ)、母(オモニ)など基本語でさえ共通性は薄い。
ほとんど同じに思えるのは、漢言葉が変質したものが多く、これは同じ言葉の訛りだから、当然の話だ。
一部自称専門家に、こうした幼稚園レベルのことを考えずに、朝鮮語から日本語が生まれたなどという非論理的なことを主張する方がいる。
噴飯ものだろう。
でも、同じ漢言葉からの訛りと考えられないと、ついつい信じてしまいそうである。
★蛇足
よく覗き見する東大大学院の、しかし一見あちら関係の方に見えてしまう方がハワイ・アヒサラダなどについて記事にされていた。
アヒとはマグロのことであり、日本語シビ(マグロの一種shibi,hibi,hahi,ahi)訛りかも知れない。とにかく、日本人の口にも合いそうである。
ちと、強引か?(笑)
さて、次回はあと少し詳しく日本語を見てみよう。
★多分、次回に続く
