葉っぱふみふみ
大橋巨泉のこのフレーズのコマーシャルは、中学生時代から知っていた。
が、大橋巨泉と言ったら、まず思い浮かべるのは
11PMである。
深夜11時15分から始まったこの番組は、私個人だけではなく、今のぬるく色情狂にもにたマスコミ文化を作っていった。
今ならさほど問題にならなかっただろうが、事故でか事故を装った仕業かは知らないが、下の黒いものが見える映像を中継放映してしまったこともあった。
巨泉には、田原総一郎氏がオーストラリアでやったような豪快な男の話が表に出ることはなかったが、かなりのことはしていた雰囲気がある。
都知事候補の鳥越さんも相当な好き者として知られているが、巨泉はそれ以上だったかも知れない。
まあ、鳥越さんも含めて、私など常識のない者には、
やるなあ!
と感心したりもするが。
巨泉の最盛期には、時給数百万円だったギャラが、数年前に40分程度の番組に出た時は、わずか50万円だとぼやいていた。
私などにとっては、時給50万円でも、天文学的な時給だ。
が、香港広東あたりの金持ちから比べたら、ゴミのようなギャラである。
巨泉は比較的最近選挙に出て、ダントツの1位で国会議員になったこともあった。
引っ張ったのは鳩山由紀夫氏らしいが、菅元総理あたりは、俺が頼んだのだと言っている。
さて、ダントツのトップ当選を果たした巨泉だったが、わずか半年で辞任した。
巨泉の言うところでは、民主党鳩山氏の嘘にあいそがつきた、ということだ。
裏で何があったかは知らない。
が、相当怒っていた。
巨泉はアメリカ文化を広めるのにも力を発揮した。
日本のテレビ界には、ケント氏のようなモルモン教をバックにしたアメリカ広報官を、時間が長い番組に出させられるほどの体力はまだなかった。
そこでアメリカ文化を拡散し日本文化を消すことに力を発揮したのが、巨泉である。
後に水着ガールとして有名になる蓮舫氏もそうだが、当時はタブー視されていた裸映像をふんだんにちりばめ、最近の日本人には恥とされていたいた裸をオープン化し、田舎では想像もつかなかったフリーセックス時代の到来を呼ぶ考えを、若者中心に植え付けていった。
永六輔など、日本放送界を支えた方が、また亡くなった。
永さんは昭和天皇の真似をするなど、私にとっては面白くも恐いことをする方だったが、巨泉には表に出るような日本批判はなかった。
日本にファストフードが広まったのも、巨泉の力が大きい。
11PMの顔に黙祷。