★昼だけど、夜のおとぎ話である。
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多少経験があるとはいえ、初めての相手とは緊張するものだ。
優しくしてね。
優子はそう言って目を閉じた。
少しだけ入り口に差し入れた。
くすぐったい。
彼女は体をよじった。
勇気を出して、少し奥にいれる。
軽くかき回す。
優子は、ふーんという声を立て、気持ちいいと言った。
私は上下左右とかき回す。
ダメっ。
そんなに激しくないで。
あっ!
いたーい。
そんなに奥まで入れないでって言ったのにー。
あっ!痛いってば。
私は、あわてて引き抜いた。
先の方に、わずかばかりの血が見える。
あーあ。
やっぱり綿棒にすれば良かった。
耳掻きを、耳掻き棒でするのは難しい。