【夜のおとぎ話】初めての…… | しま爺の平成夜話+野草生活日記

しま爺の平成夜話+野草生活日記

世間を少しばかり斜めから見てしまうしま爺さんの短編小説や随筆集などなど
★写真をクリックすると、解像度アップした画像になります。

★昼だけど、夜のおとぎ話である。


…………………………………………………………



多少経験があるとはいえ、初めての相手とは緊張するものだ。



優しくしてね。

優子はそう言って目を閉じた。



少しだけ入り口に差し入れた。


くすぐったい。


彼女は体をよじった。



勇気を出して、少し奥にいれる。
軽くかき回す。



優子は、ふーんという声を立て、気持ちいいと言った。


私は上下左右とかき回す。


ダメっ。
そんなに激しくないで。


あっ!
いたーい。
そんなに奥まで入れないでって言ったのにー。
あっ!痛いってば。




私は、あわてて引き抜いた。
先の方に、わずかばかりの血が見える。



あーあ。
やっぱり綿棒にすれば良かった。
耳掻きを、耳掻き棒でするのは難しい。