長男とはかなり年の離れた次男がいる。
昨夜のことだ。
私が銀行強盗から帰ってくると、珍しく食卓でなにやら学習のようなことをしていた。
『事故った』と、私の顔を見るなり言った。
うちの近くは氷雨だったのだが、会場付近は雪ですべったのかなと思った。
が、かすり傷一つない。
兄は現場を見ていた人たちが、数メートル吹き飛んだ姿を見て即死と直感した事故にあった。
が、翌日からは、びっこをひきながらも通学できた。
わたしも、最初に電話連絡を受けたと記は青くなったが、病院に着くと携帯が壊れたと苦情を言っているのを聞き安心した思いがある。
わたしも、その昔原発廃棄物処理場候補地に挙げられているあたりで、目の前の道が消え慌ててブレーキを踏んだら、上下1回転左右反転という曲芸をしたことがあるが、ほぼ無傷だった。
カーナビなどない時代。同じところをぐるぐる回っている錯覚にとらわれた。
グーグルマップで見ても、すごい道だ。
次男にもその能力があるのかなと、科学を信じるものではなく、禰宜巫女の子孫としての思いが湧き出てきた。
が、これは私の完全な勘違いであった。
次男の言う事故とは、試験が予想問題と違ってできなかったという意味らしい。
思わず笑いそうになった。
先週まではエレキを夜中までひいたり、PCとにらめっこをしてばかり。
3日間くらいは机に向かっていたようだが、その程度で統一試験だか何か知らないが、できてしまったら3年間以上地道に歩んできた人に申し訳ない。
だいたい、試験前日に学習しているなど話にならない。
試験前というのは、泡の出る麦茶でもかっくらってじっくり休むものだ。
私の試験の時は、そうだった。
多くの先輩方が宿まで応援に来てくれ、お前飲みっぷりいいな!と麦茶をつぎながらほめてくれた。
それが、前日にノートを見る?????
アホか!と思ったが、好きなようにさせた。
可愛十九だか挺身体学校だかの予測をスマホで見ては、事故ったの言葉が出てくる。
最近の日本語は、私には大変難しい。
しかしなあ、外国語選択で、中国語を母国語とする方が、外国語として中国語試験を受けたり、韓国人の方がハングルのテストを受けたりって、『外国語』なの?という基本的な疑問がわく。
かつ、その平均点は日本人が英語や母国語以外を受験したものより、はるかに平均点が高い。
こういったテストの是正はしないのかな?と、基本的な疑問がふつふつと湧いてきた。