【自慢】徒然 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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たまには日本語らしい日本語で記事を書け。


私が勝手に日本語の師匠としている方から、目には見えないお叱りをいただいた。



しかしながら、自分の文章力の無さは自覚しているので、これには沿えなさそうだ。



そこで、なんら脈絡もなく自慢はなしでも書いてみよう。




私が最も自慢できるのは、2人の息子である。


長男は、私が大学生になって物理化学や応用微生物でしかとったことのないような0点並びのテストを、小学生になってほぼ毎日とってきては驚かせた。

それでも、生後1年くらいはめったにいないほどの能力ある人物だったのだ。


私より、はるかに高い能力があることはわかっていた。


が、種々の事情から小学校の通信簿は、1212行進ばかりだった。


中学校の先生には、私立含めて行ける高校がないと言われた。

高校くらいは行かせてやりたい。

そんな思いもあり、受験前には私の方針に反して、子どもにテスト勉強を教えた。

先生には全く相手にされなかった学校だが、入ってしまった。


高校では何度か呼び出しを受けたものの、とりあえずは卒業する。


そんなこともあったが、今は比較的近くで同棲生活をしている。


よくぞ生き抜いた。

それだけではなく、私より強くなっている。つまり優しさを持っている。

先日も夜中にやってきた。


正社員ではないが、契約社員となれたという。

同期だけではなく先輩もなれなかったのに、ひとり正ではなくても社員待遇になりいささか面倒な環境ではあるらしい。


それを私に報告するあたりは、偉いものだ。

葬儀の際にわかったが、親類には国立大の博士課程卒などもいて、本心はかなり肩身の狭い思いをしているのは感じられる。

しかし、あの環境でよくぞここまで育ってくれた。


これは大きな自慢である。



次男がまた偉い。

親父のダメさは十分に知っているから、大学に入った場合の学費や生活費を考え、公的機関からの借用と返済予定を打ち出してきた。

変な脳力があり、それなりの高額バイトもできそうで、学生時代に返済するのだという。

これまた、私なら数百回は家出する環境で、不平不満を述べずに優しい子に育ってくれた。

まあ、長男ほど過酷ではないにしろ。


私はあと何年生きられるかはわからない。何も残せなかった。



しかし、息子は二人とも成績は恐ろしく悪いが、自慢できる人間になっていた。


これは誇りであり、自慢である。




私は、親にはまったくついていけなかった。

しかし子らは、わたしより大きくなっていた。


実にうれしいことだ。