【科学】水 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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あるブロガーさんが、水について書かれていた。


水と言うのは、宇宙七不思議に入れてもよい位の不思議な物質だ。

それに気づいたのは、高校3年の今頃だった。

同じクラスのやつが、公立医大の推薦入試を受けた。

いまでもそんなものがあるかどうかは知らない。

で、その試験に出た内容が、水について述べよという1問だけだったらしい。

彼は見事合格し、いまは地元で開業医をしている。


その話を聞いて、それまではまったく気にしていなかった水について調べてみた。


と、水と言うのはとんでもなく奇妙なものだと分かってくる。


地球に我々のような生命体が生まれるためには、水と地球にある月は必要不可欠だ。

地球にある月の奇妙さについて話すと長くなりそうなので、ここでは水だけに限って話を進めよう。


宇宙に存在する物質は、私たち人類が一般に認識できる範囲では、固体ー液体ー気体のどれかである。

さらに、そうした物質の大半は固体→液体→気体と状態変化するごとに、同重量の場合、その体積を増やしていく。

ところが、水は違う。

固体、つまり氷になると体積を増やす。

これはすごいことだ。この性質が無かったら、人類は生まれていない。いや、地球に生命が生まれたかどうかも疑問だ。

だから、宇宙生命研究者のほとんどは、その惑星や月に水が存在するかどうかで、生命の存在可能性を考えている。

宇宙や惑星などの構成から考えたら、エイリアン型生命、つまりケイ素や炭素を主体とする地球型生命ではないものがあってもおかしくはない。

が、この話をすると現在科学ではSF世界に入ってしまうから止そう。


固体になって体積を増やす水は、生命の根源たる水分の枯渇を食い止める。

これが生命誕生の大きな原因であり、進化をした理由だろう。


しかも、この水は他に類を見ないほどの特性を持っている。

一番最初に挙げるべきは、優秀な溶媒としての存在だろうか。

水は、ほとんどの物を溶かす性質がある。

これは、全く異なった物質間の反応を促進する。

それが、水素・炭素・酸素・窒素化合物を、生命へと導いたのだろう。


ところで、水はH20と習ったりするが、純粋な水はまずい。

いやほぼ純粋ではなくとも、蒸留水やイオン交換カラムを通した水は、かなり不味い。

人によっては下痢をしてしまう。


今の日本では、純なものがすばらしいと言った風潮ができつつある。

それは水などの物質に限らず、音や光に関してもそうだ。


授業などではよく、人間の聴力は20Hz~2万Hz程度だと教えられる。

しかし、音として認識することはなくとも、人間の聴力範囲以外の音が、何らかの作用を及ぼすこともあると思う。

地震のときに揺れる前に起きたという話はよく聞くし、私自身も何度か経験している。

これは本震前のP波段階で体が気づいたとも考えられるが、20Hz未満の音を体が感じているとも考えられる。

また、人間は赤外線や紫外線は光として認識はできないが、感じることはできる。

これらは、見てはいないが感じると言うものに通じる。


第六感だとか言われるものや、癒される、不快に感じるといった気分の問題も、こうした聞こえない音、見えない光に関係している可能性がある。



ところで、今週また実家のお茶を飲んだ。


美味い。

実家は、日本では3%しか存在しない公共団体などの水道ではなく、自家の地下水を使用している。

保健所だかの検査員に驚かれ褒められたと、元気な頃のオヤジが自慢していた。

実家の近くでは、3メートルくらい掘れば地下水脈にぶち当たる。

子どもの頃、叔父の井戸掘りを手伝ったことがあるが、これは結構感動する。

地下の川を直に感じられるからだ。


親父が自慢した自家用水道は、地下50mくらい掘ったらしい。


池のメダカなども、この自家用水道からの水の中で生活している。


ある意味、すごく贅沢である。


先月あたりから、ペットボトルの飲料水に異様な臭いや味を感じてしまうようになったのは、実家の水のせいかなあと思った。



でも都会人は、塩素の入った水やペットボトルのお茶に満足しなくてはいけないだろう。