【風物誌】カボチャの思い出 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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よくお邪魔するブロガーさんが、カボチャの話をされていた。


私の個人的な分類では、カボチャの仲間は大きく3種類ある。


ひとつは唐茄子(とうなす)、ひとつはカボチャ、そしてその他お化けである。



この呼び方は、うちの田舎のごく狭い場所でのみ通じるものであり、もちろん標準的なものではない。




田舎で唐茄子とは、スイカの様に凹凸が無く、ほぼ球形の実が緑色をしたものだ。




これは、ただにるだけで相当あまくなり、それだけでおいしく食べられる。




唐茄子というように、確かにナスやひょうたんに似た実がなるものもある。






一方、しわが多いもの、所謂パンプキン型の物をカボチャと呼んでいた。





これは甘みが弱く、ややポサポサおした食感で、加工品に使われていた気がする。



これは最大でも直径30cmくらいで、欧米などで見る巨大なものではない。


ディズニーランドでは、この時期はハロウィン一色の感があり、一部の店では数百kgのパンプキンを展示している。

本場欧米では、トン単位の物もあるようだ。






なお、おもちゃカボチャとかお化けかぼちゃという観賞用カボチャもある。

子どものころ種をまいたことは覚えているが、不思議なことに集荷した記憶が無い。






田舎ではありきたりすぎる食材で、場合によっては大きな唐茄子やカボチャが土になってしまったりしていた。

田舎は、何もない殺風景な場所だと考えていた。

なんとか、田舎から出たかった。



が、今考えると、豊かな環境だったのだなあと思う。