【日本の風俗】ちょうさ | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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今朝方、よく覗き見し、たまにコメントをするブロガーさんがちょうさについて記事にされていた。



そうそう、ちょうさと言うのは『太鼓台』という当て字をされることもあるが、古来からある雨乞神事だ。


現在中国北部標準語のチィーウーまたは、朝鮮語のキョウジェにも近い音なので、何らかの関係があるかもしれない。

あるいは、ちょうさい(←ちょうだい=ください)の訛ったものかもしれない。

雨を下さい、神様と言うわけだ。



今や秋祭りのひとつとしての位置づけのようだが、古代は太鼓をたたいて雨乞いするものだった。


太鼓の音は雷に似る。


また、大きな音を出して上空の空気を振るわせることは、日本の様な湿潤気候地域ならば、降雨に好影響を与えるだろう。



そんな、科学的にも頷ける祭りである。


こうした雨乞いの祭りは、東北から九州まで、名前は違っても類似行事がほぼ全国にあるようだ。


実は私の実家近くにも、


用明天皇時代(聖徳太子の父)創建と伝わる雨乞いの霊験あらたかな寺があり、後の奈良時代嵯峨天皇から雨引観音と名前を賜った山寺がある(本尊の観音は国宝)。



古代日本では、いや世界のどこでも人間が生活するうえで最も大切なものは、空気と水だろう。



古代には大気汚染などは無かったろうから、水が最も重要だった。



そのために、日本各地でこうした雨乞行事が残っているに違いない。








ちょうさと言う言葉は、インドシナなどの南の音感が強いとも感じる。




沖縄のハイサァ、シーサーにも近いかな。