これは小説ですが、事実に近いことも含まれています。
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★テロ集団が襲撃してきた。
我々は、最新兵器を使って反撃し、敵を全てせん滅し村を守った。
しかし、我々は村人から襲撃を受けた。
テロ組織の兵士の半分は、組織に誘拐され兵士とされた近隣の村の子供たちだったからである。
★大統領は、守備範囲をその島国付近に絞り、半島には言及しなかった。
半島において火器は使用しない。そう受け取られた。
平和と言う言葉を尊重したようだった。
それを知った北の国は、翌週には南の首都に迫ってきた。
以降、長くむごたらしい民族同士の戦いが始まった。
家の前からガードマンが消えたら泥棒に入る。
それが常識である人や地域ももある。
また、泥棒がやってきたら、自分の娘を差し出す親さえある。
★米が無くなったから、娘を売った。
しばらくしたら、米が底をついたので、お前さんの息子が娘を盗んだと訴えて、大尽から金をせびった。
しばらくしたら、また米が無くなった。
さて、今度は何と言って米代を稼ごうか。
★お疲れでしょう、蜂蜜でも食べて、ゆっくりお休みくださいと言われた。
おいしそうだったので、いっぱい食べた。
その心遣いが嬉しかった。
翌日、テープや写真をプレゼントされた。
よろしく、と手紙が添えてあった。
蜂蜜を食べている所を、ノーカット・アップで撮影したものだった。
終わったと思った。
蜂蜜虎穴だった。
が、気付いた時は遅すぎた。
★親が売ろうとしていた娘さんを助けた。
ああ、私はなんといいことをしたのだろう。
気分がよかった。
これで村人が子どもを売らなくなる。
きつい罰則を作ったのだ。
翌年、その村を訪ねた。
村は消えていた。
何一つ口に入るものが無くなり、村人たちがみな死んでしまったのである。
★その幸福を大切にする国は、大国の連中が自国の山にキノコ採りに来ているのは知っていた。
キノコ採りが、ある日銃を構えた兵士になった。
10年前。
この世界一国民が幸福を感じる国の18%が、キノコ採り兵士によって奪われた。
★監督は鯨捕獲の悲惨さを映画にして、500億の利益を上げた。
鯨捕りができなくなった村は消えていく運命にあった。
監督は、北欧産の高級鯨に舌鼓をうった。