これは昔。
花のお江戸、しゃうぐんさまのいらした時代のことです。
国連動物愛護協会から,、日本人で唯一名誉勲章をいただいた、あのおいぬっち様の時代でございます。
当時はまだ、湯舟小説の蘭々漢奸の乱も覚えているご老人がいらはりました。
で、おいぬっちさまは、長屋五人を一組とし、もしそのうち1人にでも何かあれば、五人全員がおとがめを負うと言う定めを決めたのでございます。
さあ、大変。
隣の定吉のところから、昨夜はずいぶんぱちぱち音がした。
あれは御蚊様を叩き潰してしまっているのではないか。
そんな風に、長屋の住人はお互いに疑心暗鬼となっていきます。
さて、お江戸には信濃町と言う界隈があり、ここはもともと来年公共放送大河で有名になる、真田様のお屋敷まわり。
しゃうぐん様にとっては鬼門です。
この信濃街の隣には、鳥居さまのお館があり、一見普通の五人組なのですが、庚申講にかこつけて毎月行っている黒須大明神様弔いの、厳しい掟があったのです。
たとえばそれは、こんな風。
瓦版屋が闇刷りしている豊国安康符を、一斉に買って勝手や神棚に備え付けなければなりません。
これを怠ると、村八分になります。
また、こんなこともあります。
鳥居家の板垣に、お前の母ちゃんでーべそなる落書を書かせ、これを真田のせいにする噂を流したりもします。
まるで、羅生門の伴です。
鳥居家は、秦河勝の五番目の妾の三女の家系。
妾とはいえ、厩戸の父・欽明からの下賜女。
名目上は、正妻です。
そんな事情があり、鳥居家はしゃうぐん様に形はへつらってはいますが、内心は小馬鹿にしておりました。
この鳥居家の血を受け継ぐものが、阪神大震災で世界中に政府以上の働きをしたと噂された、八ッ場組綿鍋一家であり、今や日本を動かす歌姫四十八人組の顔となった青島陽子である。
かれらの生まれは壬生甲と呼ばれる地域だが、ここは日本では沖ノ島、宇佐神宮、出雲大社と並ぶ、日本屈指のパワースポGスポットちゃんちゃこりんである。
この辺の事情は、世界最大のスペクタクル小説『妖性伝』に詳しい。
★これは小説であり、万が一類似した事実があっても、それとは関係がありません。