前の補足がぶっきらぼう過ぎて、全く補足になっていなかったと思われ、再度追加補足します。
現在日本で使用している原子力を利用した発電所における事故で、どうして水素爆発が起こるかを示したものでした。
この水素爆発ですが、勘違いしている人がいるかも知れませんので説明しますと、マスコミなどで水爆といっている爆発や水素爆弾とは全く関係が無いものです。
非常におおまかなたとえ話をすると、蟻が歩いた足跡を水素爆発とすると、水爆と言うのは巨象の足跡のような物で、まるで比較にならないものです
あるいは、マッチ1本の火が水素爆発なら、水爆はガソリンスタンドが一気に燃えた以上の差があります。
つまり、水爆と言うものは水素爆発とはけた違いに大きな爆発(正確には爆発ではない)です。
これを混同してはいけません。
水素爆発を短縮すると水爆になってしまいますが、マスコミで使う水爆とは水素爆発の事ではありません。
が、インターネット世界では、わざととしか思えないような混同記事を書いてるブロガーがいたりします。
ベクレルとシーベルトを勘違いするのは分かります。
なぜなら、両方とも馴染みの無いもので、おそらくその違いを最初から分かっていないからです。
この混同は、今でも多く見ます。
しかし、水素爆発と水爆を同じと考えるのはかなり科学に弱い方か、マスコミの影響を強く受けてしまった方などだと思います。
その水爆とは比較にならないほど小さな爆発の、水素爆発に関して考えまましょう。
ちなみに、現在の原発で水素爆発はあっても、水爆のような反応が起こる可能性は、0.000000001%以下だと思います。
つまり、ほぼ無いと言っていいでしょう。
ただし、水素爆発は重大事故が起こった際には比較的よくおきます。
その原因を書いたのが、前の記事でした。
水素爆発の原因には2つあり、1つは燃料を覆っている特殊な材料が高温で水蒸気と反応し、酸素を奪い残ったものが水素と言うものです。この水素が静電気などで、爆発します。
もうひとつは、放射線によって水がいろんなもの(水素と酸素といった中学の化学レベルの話ではない)に分解されるなどして、その一部が水素分子となると言うものです。
これは、上の反応よりは遅く、一気に大量には発生しないため、建屋の爆発などには至らず検査で検出などの可能性が高そうです。
こう考えると、水素爆発を防止するために溶けた燃料の皿などを設置すると言うのは、全くトンチンカンナ話なのです。
水素の発生は、燃料棒自体の構造や、放射線に関係するものであり、メルトダウンした材料にはほとんど関係ありません。
万が一関係していても、皿によってそれを防止することは不可能だからです。
そんなことを、自称専門家が記事にしたりしているので?????となってしまうわけです。
このあたりは、原発の基本ではないでしょうか。
まったくの専門外ですが、私はそう思います。
ましてや、工学では世界的に著名な大学で原子力関係を学ばれた政治家とは信じられない内容に思われます。
以上、補足の補足でした。
間違い等のご指摘をお願いします。