【小説】拉致戦線異状なけれど異常なり | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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あ、あ、あなたーーーーーーー!

み、み、見てーーーー。



どうした。

血相を変えて。





こ、こ。これっ!





なんだ、ずいぶん古そうなお守りだな。




あんた、覚えてないの。

これは、これはーーーーーーー。

うっ、うっ・・・・・・・・。





ま、ま、まさか。




ええ。そうなの。




あの子のランドセルに縫い付けていたものなの。





どうしてこれを・・・・・・・・。





(中略)




ということで、おテキさんのところに参りました。


これで、娘が生きていることは間違いありません。

手紙の内容も、娘と私しか知らないことが書いてあります。

ですから、娘は生きているのです。



おテキさん、どうぞ助けてやってください。








・・・・・・・・・・・・


ええ、そうなの。

そうなのよ。

だれか内通者がいるみたいね。


将軍さまにもよろしくお伝えください。


こっちのことは、適当にやりますから。









・・・・・・・・・・・・・




もう、信じません。


これからは、絶対におテキさんには頼みません。



救う会も、こちらさんとは縁を切らせていただきます。









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★そりゃ、殺人と大差ないことをしたわな。



それが、人権だの、よく言うよ。



人殺しとおんなじだぜ。




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★日本語を理解できない読者の方がいそうなので、しつこいようですが、再度書きます。



これは小説です。





ただし、非常に似たことがあった可能性はあります。