追記あり 【大胆推理】重曹が放射能とやらに有効という、トンデモ説誕生を推理 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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★重曹が放射能除去だか除染に有効とかいう、意味不明の話が出ているようだ。


そこで、どうしてこの不思議な説が誕生したかを推理してみた。



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★現代科学での常識;

ホウ素(10)には、核分裂などにおいて発生する中性子を吸収する性質がある。

  ただし、ホウ素(11)には、その性質はない。

 




★以下は、上記の話がどう変化したかを推測した。



1;ホウ素(10)は中性子を吸収し、ホウ素(11)となってほとんど放射性を持たないホウ素(11)となる。

  →正解といってよい




2;ホウ素は放射能をを無毒化する。

  →すべてのホウ素が中性子を吸収するわけではないし、放射能とや中和という言葉の使い方が間違っている。





3;ホウ酸は、放射能を中和する。

 →ホウ素とホウ酸は別物だが、インターネット辞書の類でも一部混同しやすい記述をしていたりする。


  また、放射能の中和という言葉は意味をなさない。

  おそらく、核反応と中学で習う化学反応を混同しているか、核反応の基礎を理解していない。






4;炭酸は、放射能を中和する。

  →もう、ホウ素(10)と似ても似つかぬものに変わってしまった。

    ホウ酸と炭酸は、水と油くらい違う。






5;炭酸とは重曹のことらしい。

  つまり、重曹は放射能の危険から体を守る。

→冗談ではない。もう、どうしようもないほど元の話と違ってきた。

 だいたい重曹とは炭酸水素ナトリウムのことであり、炭酸と同じではないし、中性子吸収などしない。

 








というような、だろうだろうの話が進んでこうなったと考えた。


落語等に出る。風が吹けば桶屋が儲かる理論の応用版だ。




たぶんこうした話を信じたり流布してしまう方々は、化学反応と物理反応の違いを理解していないのだろう。






本人に悪意はなくとも、科学的に意味不明説の流布は結果的に大きな誤りを世間に広げることになる。

そしてまた、善意の第三者が内容を考えずにそれを広めてしまう。




困ったものだ。


本人に悪意がなく善意だけに、一層悲壮感がある。






もちろんこれは、私の推測でしかない。


しかし、重曹が放射能対策に有効だとかいう意味不明な話は、こう考えない限り理解できないことだ。




まあ、大学で博士になっている人でも、文系だったりしたら化学反応と物理反応の違いさえ分からないのかもしれませんけどね。


それに、知らない人には、化学反応の酸とアルカリの中和のような小中学でならう化学反応レベルの話が理解しやすいのだろう。


もっと驚くことは、博士論文、つまり国立国会図書館に永久保存されるような学位論文でさえ、20ページの99%以上が他からのコピーと言う信じられないものがあったりする。


一部の大学の教室って、すごいことになっていたんですね。

これは、完全に想定外でした。


大地震と無能民主党内閣を除けば、ここ10年で一番驚きました。








マスコミも悪い。

一部マスコミは、福島原発事故の後に、核反応を化学反応のような説明をしていたりした。


いやいや最近でさえ、水素爆発防止のために原子炉にメルトダウンした物質の受け皿のようなものを原子炉底に設置すべきだなどという、水素爆発の理由を理解していないインチキ説を首相までした方が記事にしたりする。

日本トップクラス大学で応用物理を学んだ方らしいので、一部信者はそれだけで、原因と結果が全く一致しないどうしようもない説さえ信じてしまうのだろう。

これは元首相だけでなく、自称公共放送も誤解しやすい報道をしていたりするから、一層真実味が湧いてしまう。




日本人総白痴化は、順調に進んできてしまった。










追記


この話のもとが分かってきました。

一部のマスコミにこんな報道がありました。




Los Alamos National Laboratory in New Mexico, researcher Don York has used baking soda to clean soil contaminated with uranium.




これは、いくつかのミニコミ誌や聞いたことのないマスコミや個人のブログで拡散されています。


しかしながら、いまのところ科学的な研究誌などには見つかっていません。


まあ、こんなことが本当ならば、STAP細胞以上でノーベル賞を100個はもらえるほどの大発見。


宇宙の構造が変わってしまいます。

SFでさえ、こんなバカなことは書かないでしょう。




引き続き調べ、何かわかったら再度記事にします。