【小説】作戦 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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こうなったら、やむを得ないと思わせる方法しかありません。

具体的には?

時男の前例があります。喧嘩になったら、仕方ないと世間も諦めますし、うちらの恥にはなりません。


なるほど。 じゃあ、どうする?


北に花火を打ち上げましょう。


そりゃ、ダメだ。あそこは本気で暴れる。怖いじゃないか。ケガしたらどうする。

でも、喧嘩にケガはつきもの。そのための喧嘩ですから。

ダメ、ダメ。そんな危ないことは。


では、どうしろと。

イルのやつをいじめましょう。徹底的に。そうすりゃ、連中は我慢できなくなり反撃してきます。でも、イルの立場上殴ったりできない。だから、こっちは仲間に思いきりなぐらせる。でも、我慢できなくなって相手が手を振り上げたら、こっちのもんです。
ピザ親分に批難決議を出してもらいましょう。で、それをネタに償い金をいただきます。同時に古い体育館でボヤでも起こします。もちろん、イルのやったこととして、新しい体育館を建ててもらいます。さらに、滑り台やスケボー会場も作ってもらいましょう。
そうすりゃ、なんとかなりますよ。


そんな上手く行くかねえ。

大丈夫、春重荷の例があります。仲間が上手くやればちょろいもの。30年くらいはバレません。
その頃には、イルが悪者というのは世界の常識になっています。
一旦世界の常識となってしまったら、いくら言い直しても、世間にはなかなか伝わりません。
大丈夫。

まずは、仲間にボヤでも起こさせましょう。



よっしゃ、よっしゃ。

そうすんべ 。