高校生あたりになると、ほとんどの方が一度は悩む世界がある。
それはアイの世界だ。
それをどう考えたらいいのか悩んだ方が、たぶんこのブログを見てくださっている方の中にもかなりいらっしゃるに違いない。
いや、そんな絵空事は忘れてしまったよ、なんていう人がいるかも知れませんね。
確かに、アイと言うのは不思議な存在だ。
これを考え付いた人は、相当なひね者だったに違いない。
だいたいアイが重なったら、マイナスになってしまうと言うあたりがねじれた発想だ。
えっ?
なんか、話がおかしいですか。
そうそう、アイって言っても愛の話じゃないんです。
i の話です。
はい。√-1、いやもっとわかりやすく言えば、i x i=-1 のアイです。
変ですよね。
同じものを掛け合わせたのにマイナスになってしまう。
そんなものを実感として納得はできません。
愛と愛がぶつかり合って、お互いにマイナス感情が生まれるようなことはあるのかもしれませんが。
これまた、私には難しすぎる分野なので、そちらの話はおいておきましょう。
ところで、なんで i の話をしたかと言いますと、これは私たちの宇宙に関係しそうだと考えているからです。
私たちの宇宙は、無限ですが有限です。
この一見矛盾した表現が、i に関与してきます。
私たちの宇宙は、140億年位前に生まれたとか、140億光年の広がりがあるとか言われます。
じゃあ、その前はどうだったの?その宇宙の向こうには何があるの?
こんな疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。
答えは、その前は何もなかったのです。
また、宇宙の外側には何もないのです。
が、人間にはある時点より前がないとか、あるところから先がないとかいうことは理解できません。
もし理解できたという人がいたならば、私は嘘だと思っています。
空気がないとか光がないとか、あるいは物がないとかいう世界は理解できます。
しかしながら人間には、【時間】がないとか【空間】がないとかいう世界は理解できないはずです。
とはいえ、人間はなんとかその世界を理解しようと努めます。
その鍵となるのが、この i の世界でしょう。
i が重なっただけではマイナス世界ですが、これが4つ重なればプラスの世界となります。
このプラスの世界が、我々が存在している世界。
つまり、この宇宙です。
そんな風に宇宙を考えています。
なんらかの事件があって、人類の計算方法で約140億年前に i が重なり我々の宇宙ができた。
でも、その前の世界は i やマイナスの世界であり、人間には実感できない世界だ。
もちろんそれを見ることもできなければ、存在の確認もできない。
何を使っても確認できない世界は、【無い】のである。
また、どんなに速いロケットを作って宇宙の果てに行っても、そこから外には出られない。
なぜなら、ロケットはプラス世界のものだが、宇宙の果ての外は i やマイナスの世界であり、けしてそこには行けない。
だから、宇宙は有限だが無限なのである。
そんな風に考えています。
なお、 i の世界は人類には確認できそうにありませんが、マイナスの世界は多少存在確認ができるかもしれません。
どういうことかと言うと、我々のプラス世界では物質であるものとマイナス世界のものとが合体すると、光のようなエネルギーが発生するであろうと予想されるからです。
ただし、これは理論上のことですから実際にはどうかわかりません。
また、仮にそのようなことが実証できてしまうと、原爆だの水爆だのとか言ったものとはけた違いに破壊力のある武器が作れてしまいます。
ただし、幸いこうした武器は、人類には作れないでしょう。
あまりに巨大なエネルギーに、実験者を含めたすべてが消えてしまう可能性があるからです。