インターネット記事やブログでは【おる】という言葉を尊敬語のように使っている場合をよく見るし、へんな専門家がよく出るテレビ番組などではほとんど当たり前のように使っている。
これは、【見れる】【着れる】【食べれる】同様、日本語としては奇妙だが、まあ仕方ないのかなあと見過ごしている。
が!
先ほど寒空の中肉体労働をしながら、携帯を胸ポケットに入れて、フジテレビの皇室を取り上げた番組をワンセグで聴いていた。
ここで美智子皇后に触れられ、
【皇后は、……おられます】
なる表現をしていた。
おいおい。
2ちゃんねるや個人のブログじゃないだろうが。
尊敬の助動詞・られるを付けて敬語にしたつもりだろうが、【おる】は本来は自分を卑下したり、相手を蔑視する場合に使う日本語のはず。
つまり、【おられる】などという尊敬語はあり得ないはず。
世間で使うならともかく、皇室関係にこんな奇妙な日本語を使っているから、【おる】を尊敬語と勘違いする日本人も増えてしまう。
この番組の日本語には、あとひとつ突っ込みどころがあったが、これは皇室に【おられる】などという日本語を使っている相手にはとても理解できないであろうニュアンスの問題なので、割愛する。
それとも、最近は【おられる】っていう敬語が発明され、かつ認可されたのかなあ。
不思議な日本語が流行し、根付いてしまった。
その理由は推測はできるが、差別だとか偏見だとか言われそうな内容が多くなりそうだ。
関係ないけど、差別反対を訴える方には、へんなエリート意識や被差別意識、あるいはマイナーコンプレックスを持った方が目に付きます。
つまり、差別反対を叫んでいる人の中には、かなり強い差別主義や意識を感じたりしますな。
ありゃ。
奇妙な【おられる】という日本語から、話が飛んでしまいました。