かなり昔の話になるが、『サンダカン八番娼館』という映画があった。
九州から“からゆきさん”としてボルネオに渡った娼婦の話である。
ボルネオと言っても、今の若い人は分からないかも知れない。現在のカリマンタン島のことである。
島と言っても日本全土の1.5倍はある大きな島だ。ここは、東アフリカと並ぶ多様な動植物が棲息する地球のホットスポットのひとつ。オラウータンや世界一の花であるラフレシアもある。
さて、サンダカンから西に100km強のところに腰を据えているのが、このキナバル山。ボルネオ一高い山で、富士山よりも高い。
キナバルとは、アキ・ナバル(先祖の霊が宿る山)から生まれた言葉らしい。
高山を霊峰とすることは、世界共通のようだ。
蛇足になるが、ボルネオは7割くらいはインドネシア。3割近くがマレーシア。ごくわずか三重県くらいの面積がブルネイだ。
ブルネイは見方によっては、国民が世界一豊かな国だと言えるだろう。
★データ
キナバル山 標高4,095m ボルネオ1位
マレーシア
キナバルの名前の由来に関しては、お蝶夫人に似た神話もある。



