ホイットニー山
アメリカ合衆国の自然と言ったなら、ナイアガラやグランドキャニオン同様、セコイア杉のあるヨセミテ公園を思い出される方も多いのではないだろうか。
そのヨセミテ公園の南200kmくらいのところには、セコイア杉の名前をとったセコイア国立公園がある。
このセコイア国立公園とキングスキャニオン国立公園の境目にあるのが、ホイットニー山だ。
この界隈はクマや毒ヘビが多く、時によってはピューマも現れるらしい。
そうした点を除けば、4000m級の高山としては比較的上りやすく、麓のロッジからはわずか2日程度で頂上に着けるらしい。ただし、あくまでもプロクライマーにとっては簡単な山という意味であり、素人にはやはり難しい山だろうし、準備なしでは高山病や凍傷にかかる危険性も高い。
なお、登山制限があるらしく、事前予約制で1日に数十人しか登山を許されていないようだ。
さらに、すべてのものを持ち帰る義務がある。
すべてもののとは、自分の出したウンチも当然含み、それ専用のバッグがあるらしい。
日本では、ここまでは規制できないだろうな。
環境を守れと口をとがらせるならば、本当はこれくらいの考えと覚悟、行動がなくてはなるまい。
でも、こんなことをしようとしたら、日本ではまたまた、人権が・・・・・・!とかいう意味不明のことをいう人も出てくるのだろうな。
結局、環境なんたら集団や運動は、口だけのきれいごとであり、金目的に見えてしまうものも一部にはある。
★データ
ホイットニー山 標高 4,418m アメリカ合衆国本土では最高峰
アメリカ合衆国・カリフォルニア シエラネバダ山脈
セコイア杉(世界最高高木で、高さ100mくらいになるものもある)の繁殖地のひとつ
人工物持ち込みを極度に制限
トイレがなく、自分の出した糞を含めて持ち帰る義務
マウント・ホイットニーは、アメリカ海軍第6艦隊の旗船名にもなっている