【グーグル百名山】13;ギアナ高地 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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ギアナ高地


『ジュラシックパーク』という、恐竜をテーマとした映画が大ヒットしたことがある。

この映画台本を書いた作家の頭には、コナン・ドイルの『失われた世界』があったのではないだろうか。

周りから1000m以上切り立った崖の上にある台地には、過去に消滅したと思われていた恐竜が住んでいた。そんなSFである。


このSFの題材となったのが、南米北部に広がるギアナ高地と呼ばれる地域だ。

初めてこの存在を知った時には、冗談だろうと思った。

小説にあるように、周りから隔絶した台地。

それはまるで、巨大なプリンをあちこちにちりばめた風景だった。

しかも、プリンのようになだらかな傾斜ではない。まさに垂直。

だからプリンではなく、豆腐かこんにゃくのようだと言えるかもしれない。


南米大陸北部。

コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナ、ブラジル。

これら国々をまたいで、そうした山々(テーブルマウンテン)が100くらいあるという。

その面積は、中心部だけでも日本国土の1割もある。


ここには、世界最大の落差のあるエンジェル・ホール(エンジェルの滝;落差979m)もある。

ただし、あまりに高度差があるために、滝の水は霧となってしまうため滝壺はない。

この台地には、恐竜はいなかったが、ここ独自の動植物にはあふれているようだ。


私が最も行きたかった場所である。

残念ながら、夢はかなわなかったが。



★データ

ギアナ高地(テーブルマウンテンの高さ;1000m~3000m程度);垂直断崖標高差500~1000m程度

コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナ、ブラジルの一部

中心部だけの面積 約3万k㎡ (参考;日本国土 37万k㎡)