ベスビオ山
同じイタリアにあるエトナ山と並び、ヨーロッパで最も恐れられている山のひとつ。
70年くらい前に噴火して以来活動は沈静化しているが、この時は村がひとつ火山灰に埋もれた。
「登山電車ができたので・・・・・・フニクラフニクラ・・・・・行こう、行こう、あの山へ・・・・・・」
で知られる歌は、ここの登山電車のコマーシャルソングだったが、1944年の噴火で破壊されてしまった。
日本で歌われるようになったのが、その電車が無くなってしまった戦後であることは皮肉だ。
しかし、もっとも有名な噴火は西暦79年のポンペイを壊滅させた噴火だろう。ポンペイは、暴君で知られるネロが整備した町だ。
暴君ネロというイメージは、宗教弾圧にあっていたキリスト教徒がのちに記したものだから、このあたりはそうした状況を割り引いて考える必要がある。
そのポンペイは、当時ローマ帝国有数の都市だった。
が、一瞬のうちに火砕流と降灰に埋もれ、住民たちは逃げる間もなく亡くなってしまったことが、最近発掘された遺跡や住民の様子からうかがえる。
また、この際は、救援に向かった兵士たちが有毒ガスなどで亡くなるという、大規模な二次災害をこうむっている。
★データ
ベスビオ山(ヴェスヴィオ) 標高1,281m
イタリア・ナポリ県
過去の大きな噴火・・・BC217、AD79(以下すべてAD)、432、1631.1822、1944
ディズニシーの火山モデル


