植物の名前には、ずいぶんひどいものがある。
例えば、ヘクソカズラ(屁糞蔓)とか、ハキダメギク(掃き溜め菊)あるいはノボロギク(野ぼろ菊)のようなものだ。
そんなひどい名前の中でも、私が一番ひどいなと考えるのはママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)である。
これは韓国などでは、和訳名「嫁の尻拭い」となるらしい。
このママコノシリヌグイは見つからなかったが、その兄弟のイシミカワを見つけた。
イシミカワは、野草の中では、なかなか美しい実をつける。写真はまだ色付いたばかりだが、あと少しするとノブドウほどではないが、青や紫の実が美しく光るようになる。
が、これは実である。
葉や茎はママコノシリヌグイと同じような構造をしている。
これで、尻など拭かれた日には……。
なんとも発想が凄まじい。
実は、この写真を撮るだけで10か所くらいひっかき傷を作った。