吉田調書を読んでいて、胸が痛くなってきます。
吉田調書はまだ続きがあるのですが、ここで視点を変えて、各官僚があの方の行動や考え方などに、どんなイメージを持っていたのかが分かる部分を抜き出してみました。
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【池田元経済産業副大臣】=原発事故対応オフサイトセンターの現地トップ
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今度は菅総理が来るという話が入ってきたので、後で詳しく見て欲しいのですけれども、これは困ったなと。
72時間はしっかりと人命救助に努力すべきだと。
ただそこへ来て施設の状況が分かるというものではなくて、東京にいた方が事故対応しやすいのではないかという利点から、ちょっとまずいかなと。
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どうしても来るのであれば、一国の総理を安全に過ごすというか、何らかの危険な目に遭わせるべきではないので、オフサイトセンターに来なさいと黒木審議菅に言ったのだけれども
(筆者注;マスコミがという主語が隠れている)
何と菅が怒鳴りまくったことだけ書いてあるわけです。
非常に遺憾なのですが。
(筆者注;菅自身が怒鳴ったことに対して、菅は池田が怒鳴ったとしている)
菅とは私はずっと付き合いがあってよく知っているわけです。 ずっと一緒にやってきて。
イラ菅は有名ですが、この日は特別なものがあって、かいつまんで言うと、バスに乗り込んだら、私はバスの配置を決めておいて、武藤さんと並んで座ってもらったら、いきなりそこで怒鳴りつけて、何が何だかわからない。
(筆者注;菅さんが福島原発現場について)
作業員の人が大勢いた。中には上半身裸というか、除染などの人だと思うのですが、大変だなと思ったのです。
その前で菅は何と言ったかというと、何でおれがここに来たと思っているのだと言ったのです。
これには私はあきれました。
(筆者注;菅さんは、俺は言っていない。池田が言ったとおっしゃっています)
武藤や寺田に言うならまだしも、一般の人の前で言ったので、イラ菅にしても今日はひどすぎるなと思って。
秘書官なんかもみんなびっくりしたと思うのだ。
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池田元経済産業副大臣記事は、その②につづく。