ご存知のように、政府にしろマスコミにしろ、イメージ操作によって世論を操作することは簡単だ。
特に、納豆かきまぜダイエット事件でもわかるように、日本人は総じてマスコミを信じやすく実に簡単にイメージ操作できるだろう。
そんな危険な例を、内閣府・地震研究推進本部の発表している地震の揺れに関するデータから見てみよう。
下記は、ともに内閣府が公表しているものだ。
だたし、印象は全く違う。
上の図を見せられたら、ああ大変だと感じる人が多いだろうし、下の図では逆に安心する人のが多いだろう。
これは、計算条件などが違っているためだ。
しかし、そんなことを考えたりしない場合、あるいはじっちゃんばあちゃんなどは、
「内閣府が出している“正しい”資料ですから間違いないですよ」
などと言われたり、テレビやら新聞に掲載されると、これは水戸黄門のご印籠と同じになる。
つまり、計算条件などは無関係にイメージだけが広まっていく。
日本において、海外ではほとんど聞かないオレオレ詐欺などが多く発生するのは、日本人の優しさ無防備さとともに、発表されたものを鵜呑みにしやすい日本人が故だろう。
それだけ、日本は豊かだったとも言える。
最近は、貧しい心の話題が増えてきたようだが。
とにかく、テレビなどマスコミデータだけでなく、インターネット情報も含めて、情報の取捨選択が難しくなってきている。
注意が必要だ。
タロちゃんみたいに、自分で風評被害を作っていることさえ理解できていないなという先生もいるし。