かつての長寿番組に『水戸黄門』というものがあった。
元水戸藩主の水戸光圀が全国を行脚し、そこにいる悪代官やらをやっつけるという、完全創作ストーリーである。
しかしながら、一部の老人などはそれを史実と捉えていたふしがある。私の祖母などはそうで、私が中学生の頃、あれは創作ドラマだと言って叱られたことがある。
祖母に限らず、田舎の老人たちにとっては、水戸黄門ファンタジードラマは史実だった。
あれは老人中心に信じられていたファンタジーだが、今では若者も含めて信じられているファンタジーがある。
そのひとつが、南京大虐殺ストーリーだ。
東京日日新聞の、南京での百人斬り記事を信じている人がかなりいそうだ。
剣術やら真剣やらを知らなくても、少しでも台所に立ったことがある人なら、百人斬りどころか、3人斬りさえ疑問を持つはずだ。
肉のブロックを2、3回切っただけで、よほどの人や包丁でない限り脂肪で切れなくなる。
これは、私の尊敬するあるブロガーさんも指摘していたし、私の知っている剣術使いみたい人も言っていた。
四六のガマの紙切りとはわけが違う。
しかし、これは一部の人には史実となっている。
お隣の歴史ドラマ風ファンタジーの想像力には、頭が下がる。
わずか2、3行記事が50回連続テレビドラマになったりしている。
つまり、99.99%以上はなんら根拠のないファンタジーなのだが、かなりの人はそれを史実と見ているふしがある。
さて、そんな中で、今あちらでは空前の大ヒット映画が上映されているらしい。
朴大統領もご覧になったことが記事になっている。
映画はもちろん、反日・抗日映画だ。
主人公は、李舜臣。
史実では、たいへん冷遇を受け哀れな最後を迎えた人物といえよう。
しかしながら、その日記の中に1行。日本水軍と戦って、初戦だけは13隻で日本の船30隻と戦い勝ったかのような記述がある。
その後は、日本水軍から逃げて結局負けてしまう。
が!
あちらでは違っている。
わずか13隻で日本の船を100隻、いや10倍の300隻を沈めて大勝利したとことになっている。
さらに、その時にいた日本水軍全数より多い日本人を殺したことになってさえいる。
これは、あちらの方々が自国の古文書を読めればすぐ分かることだが、今の人たちはハングル文しか読めない人が大半だらうから、そうした矛盾に気付かない。
いや、学者や研究者が気付いても言ってはならない。
とにかく、親日的なことを言ったら財産没収、さらに下手したら命が危ない。
野党では、日韓併合時の日本のした良いこと(奴隷解放、人身売買禁止、差別的殺人禁止、被差別民への名前使用制約解除、学校設立、ハングル指導、文盲率急減、上下水道整備、病院設立、農地解放と農業の飛躍的発展、住居環境整備、鉱工業の劇的発展、王族の準皇室扱い、将校などの現地人登用他多数)を評価した場合には罪になる法律を作る動きがある。
こうした動きに比べれば、ファンタジー映画はまだ可愛く見える。
が、当時、日本に味方した地元庶民などがいたことは伝えず、ひたすら日本水軍に奇跡的に勝ったとされる、作られた歴史に舞い上がっているのだろう。
たがが、映画。
しかし、これも立派な教育だ。
特に、自国の歴史を調べられない庶民相手には、強力な教育手段だろう。
少なくとも、在日の方ぐらいは史実を眺めて欲しいものだ。
李舜臣自身が、日本水軍30隻くらいと戦ってはいるが、どこにも沈めたなどと書いていないし、ましてや8000人を殺傷など全く書いていないはず。
だいたいにして、奇襲が終わったその日のうちに逃げ出している。
わずか2行記事から、50回連載ドラマを作ってしまうのと大差がない。
なお、日本側の記録では、この戦いでの犠牲者は数十人のようである。
船の数は10倍
敵の負けは100倍
の映画にしているようだ。
おそらく日本政府あたりは馬鹿馬鹿し過ぎるから、何らコメントを出さないだろう。
そうすると彼らは、馬鹿馬鹿しくてコメントしないのではなく、史実だから反論できないのだという思考をしてしまうだろう。
おめでたいのである。
せめて、在日の方々には、自国のファンタジー歴史教科書ではなく史実を知って欲しいものだ。
戦後にご先祖さまが日本にやって来た在日の方々には、それが自分のルーツを知る手掛かりになるはずだから。