所謂【魏志倭人伝】その23 女王国からは遠方の国々 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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女王国から東に1000里(約80km)渡ったところに、また国がある。

ここにも倭人が住んでいる。





その南4000里(約320km)のところには侏儒国がある。

身の丈は、3~4尺。


えっ?侏儒というのはな、こびとという意味じゃ。

おっと、これは最近の倭国だと差別用語かな。

しかし、『白雪姫と7人の小人たち』というものもあるし、芥川龍之介には『朱儒の言葉』いうものもある。

現実に書にあるものを変な言葉に直すことこそ異常だ。いや、歴史改変の第一歩になる。

だからここは、侏儒という言葉をそのまま使う。

なに?尺も知らないのか。1尺はこの当時でも約30cmぐらいだろう。

だから、1メートル強の背丈となるだろう。

さて、さらに南東、船で1年かかるところに、裸国や黒歯国がある。


いやいや、端から否定してはだめだよ。

ポリネシア人たちは、西洋人たちが来る前に南アメリカに渡っていた明確な証拠がある。

たとえば、地球上でもっとも孤独な島としてギネスブックに載っているイースーター島は、南米のチリから数千キロメートル離れた南太平洋の中にある島だ。

ところが、西洋人が初めてイースター島を見つけた18世紀に、彼らはすでに南米原産のサツマイモを栽培していた。イースター島人はさらに西のポリネシアの島々から渡ってきた人々のようだ。

ポリネシア人は、太平洋という海をすでに知っていたし、南アメリカ大陸っさえも知っていたわけさ。

その証拠にポリネシア語は数千キロメートル離れている島でも、非常に似た言葉だ。






こうして倭国を考えてみると、絶海の中にあり、いろいろ入りくんだりはしているが、周囲は5000里くらいだろうな。


つまり、周囲約400kmくらいと思われる。

これを基に考えると、倭国は最初に掲載したような形となるわけだ。




★蛇足

ポリネシア語に関しては、以前マオリ語と日本語を比較したが、今回は同じポリネシア語でもハワイ語と比べてみるか。

ポリネシア諸語は、非常に面白いことに日本語の母音と全く同じ発音と種類といってよい。

語順は、日本語の倒置法に近い。

また、マオリの住むニュージーランドとハワイは直線距離でさえで6000km以上離れている。

しかし、アロハ(愛する)など共通する言葉も多い。

さらに飛躍した見方をすると、エジプト語にもかなり似ている。


だがこのあたりは長くなりそうなので、明日の予定。





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