いわゆる【魏志倭人伝】 口語説明蛇足訳;その1 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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インターネットを見ていて、日本には竹がなく大陸や半島から渡ったものだと言いたげな、不思議な話を目にしてしまった。

確か、地質学的にも考古学的にもはるか昔からあった証拠があると記憶しているが、とりあえず近くにある本を開いてみた。

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あった、あった。

義務教育では『魏志倭人伝』と書かないと×になる書物の写本に、しっかり書いてある。
倭には、3種類の竹(篠を含む)があると書いてある。
壱岐など竹林と草林ばかりだとあるから、はるか昔から自生していたのだろう。
さらに、竹を使った弓と思われる武器の記述もある。
やはり記憶違いではなかった。さらに後漢書にも竹槍とあった。だから、間違いなく竹は紀元前から日本に自生していたろう。

さて、そんなきっかけで、三國志魏志・巻三十・東夷伝・倭人の条などをさらりとなぞった。

で、ついでに自分なりに訳してみるかと思った。
週刊誌2ページ程度と、非常に長い文章だが、のんびりやっていくか。

今日はその1回目。
とにかく、文庫本にしたなら、10ページもの気の遠くなるような超長文である。おそらく2、30回のシリーズとなるかも知れない。
ヘブライ語シリーズのネタが切れそうだから、こちらへと少しずつ力を移して進めていこう。

なお、単なる口語訳だけではなく、参考となる説明や、いくぶん脱線話も入っている。
が、本筋は変えていない。
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三國志 魏志 巻三十
東夷伝・倭人条
(いわゆる『魏志倭人伝』)
参考文献
岩波文庫
魏志倭人倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝
石原道博 編訳


倭人。つまり日本人はな、帯方の東南にあるだだっ広い海ん中にあるだよ。
はあ、帯方ってどこだって?そりゃあんた、あちらじゃ世界文明の発祥地だと言っている、ソウルあたりだ。
そうは言っても、我が魏国の郡の一部でしかないがな。
そうよ。魏国の帯方郡のことだ。

さて、倭の話に戻るぞ。
倭はたくさん山がある国でな、島や山境などで区切られた国があって、もともとは百あまりの国があった。後漢書によれば、前漢の時に皇帝に会いに来た者があったようだ。

話がややこしくなるが、古文書は後漢書だが、記載されている時代は前漢だ。そうさな。武帝の時代とあるから、西暦で言うと紀元前100年くらいのことだろうさ。

で、我々の通訳が通じる国は三十国ぐらいだ。



はあ、疲れた。漢字ばっかりの文は、どうも読みづらい(いや、本当は書き下し文が主、漢文は従で読んでいる。あなはづかし)。

今日は、これでおしまい。フーッ。

……………………………
義務教育では、いわゆる『魏志倭人伝』は必須だが、その本が参考としたらしい『後漢書』については触れないことが多い。

最初の2行目に、
武帝滅朝鮮
なんて出てきてしまうからかな?

と、余計なことに気付いてしまった。