【地名学習】山口・田布施 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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取るに足らぬ話があるが、片手間に調べてみた。


・いわゆる弥生・古墳時代から開けていた郷である。

・鎌倉~戦国時代は荘園や領地の一部。

・元治元年の源頼朝への書状にも出てくる郷。

・建治2年の官宣旨では、三条実綱所領。

・この所領の後継には関白二条家も関わるなど、古くから由緒ある郷である。

・また、弘安8年、10年の亀山上皇院宣にさえ、その名前が出てくる。

・嘉歴3年~元徳元年の後醍醐天皇の旨にも出てくる。

・その後しばらくは、正親三条家所領が続いたが、毛利時代には東福寺や神泉寺などに寄進されていた。
・江戸時代には、萩藩・上関宰判に属した。





以上から分かるように、日本では相当早くから開けた場所であり、昔から皇族・摂関・大名との関連が強い場所である。


ごく一部に見られる、被差別部落とか朝鮮人部落とかいう説は、根拠に乏しい取るに足らぬ説と言える。


当然、それに付随した話は妄想小説だろう。



時間があったら、鹿児島の田布施についても調べてみよう。

ちらり調べただけだが、『和名抄』に載っている。

これだけで、少し日本の歴史知識があれば、下らない噂話は調べる必要がないと分かる。


しかし、意外な方まで信じているようなコメントや記事があったので、軽く調べみた。