【地名学習2】鹿児島・田布施 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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由緒ある山口・田布施に続き、もうひとつとんでもない噂があるらしい鹿児島・田布施についても、簡単に調べてみた。


・『和名抄』に田水とあり、田伏(田布施)と思われる地名が薩摩国阿多郡四郷のひとつとして出てくる。
・『三代実録』貞観15年の条に、
授薩摩国正六位上多夫施神従五位下
とある。

・鎌倉~戦国は鮫島家所領
・後に二階堂家所領、島津家所領などとなる。

・江戸時代~明治初は、薩摩・鹿児島藩直轄領で、複数の庄屋を設置。

・明治4年の『地理纂考』では、
士族 1,6 62
卒 484
平民 5,286


これって、朝鮮人部落って言えますかねえ。


★ちなみに、鮫島家は鎌倉時代からの地頭家です。 つまり、昔からの豪族ですな。


やっぱり、取るに足らぬ妄想話であった。

妄想話をつくるにしても、和名抄くらいは調べて欲しい。


もう一言言わせてもらえば、tabuseとは古代日本では普通名詞扱いだと思いますよ。
たぶ、たべ、たばる、たびら、たぶち……。

現代語感覚で固有名詞と考えるから、変な妄想をするのかなあ。


作り話もあと少し込み入っていれば、調べる方も楽しみが増えます。

しかし一部でまことしやかに流れているものは、地球人は金星人の子孫だというくらい、信頼度が高い話でした。

さらに、へんに朝鮮人にこだわる人たちは、両班と白丁、および白丁未満の朝鮮半島の歴史知識が皆無かひどく不足していると考えています。

つまり、李氏朝鮮の歴史を知らない人たちが流している噂でしょうね。




とにかく、田布施は被差別部落でも、朝鮮人部落でもないという話でした。