初めに断っておきますが、これは冥王星の動きが大雨に関係するとかしないとかいった、いわゆる占星術とは全く関係がありません。
今回の台風8号に関して、台風の特別警報は前日に出て予め準備や心構えができたものの、なぜ今朝がたの沖縄の豪雨に関しては、一度解除後に相当遅れて、つまり現地ではすでに大雨の被害が出ていたにも拘わらず、大雨特別警報が出ていなかったのかを推測するものです。
実はこれは、当然と言えば当然の結果でしょう。
なぜなら、特別大雨警報とは、実際の観測結果から判断するものだからです。
昨年の伊豆大島の大雨の時もそうでしたが、事前にある程度の大雨予想は立っていたはずです。伊豆大島の場合、500mm前後の降雨の可能性という空前絶後とも言うべき雨量となる可能性は分かっていたはずです。
ところが、特別大雨警報は出なかった。
なぜなら、この警報は台風特別警報とは違うシステムに基づくものだったからです。
その反省が生かされず、今回もまた気象庁は、沖縄の特別大雨警報発表が遅れた。
ということは、伊豆大島の反省が生かされず、まだ予想ではなく実測値からの警報発令システムを維持しているからと考えられます。
台風ではやれたのに、大雨警報に関しては空振りになってもいいから、なぜ同じような警報発令システムにしないのか?
さて、ここからは根拠はありません。私の推理です。
なぜ、実測値重視システムを変えないのか。
そのヒントとなるのが、冥王星なのです。
後は、以下の文章を読んで、自分なりに考えてください。
冥王星は、1930年にトンボーというアメリカの天文学者により発見され、太陽系第9番目の惑星としてたいへんな反響を呼びました。
トンボーは一躍アメリカを代表する天文学者となり、彼の功績と学界での力は強大なものになっていったと思われます。
ところで、冥王星には他の惑星とは大きく異なることがたくさんありました。詳しいことは省略しますが、簡単に言うと、
①太陽を回る軌道が、他の惑星と大きく異なり、楕円である
②地球の月よりも小さい
こうしたことから、昔から冥王星を惑星と呼ぶのはおかしいという話は出ていたようです。私自身も40年くらい前に授業で聞いた記憶があります。
しかしながら、それを公にはなかなか言えなかったようです。
というのは、そういう見方はトンボーの権威を汚してしまうものだったからです。
そのトンボーは1906年に生まれて、1997年初頭に亡くなりました。
トンボー生誕100年、死後10年の2006年。
ここで、天文学界に大きな変化がありました。
冥王星を惑星からはずし、準惑星としたのです。
死後10年たち、その他種々の事情・発見もあり、トンボーの権威を気にせずに彼の第9惑星発見の記録を変えることができたのでしょう。
このように、科学分野でも、ある種の力や怨霊により、おかしいと大多数が考えていてもなかなか変えられないこともあるでしょうね。