【言葉】中国と支那 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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戦後しばらくたってから、日本ではシナ(支那)という呼び方は悪く、中国とするのがよい呼び方だと言った不思議な兆候がある。

さらに、歴史を全くど返しして、中国という国は4000年だか5000年だかの歴史とかがあるという、マンガのような話がまことしやかに語られ、それが誤りであることを言うことは憚られる環境にある。

現在、日本で中国と呼んでいる国の歴史は70年足らずだなどと言ったら、袋叩きにでもあいそうな雰囲気さえ感じる。


はぁーあ、である。

明治時代に中国って言って、分かる人いたの?

江戸以前はどう?


まあ、この話をすると長くなるから、シナという言葉に絞って考えよう。



シナとは国名ではなく地名との解釈も可能だ。
が、これも書くと長くなるから止めて、世界各国のいわゆる中国の読み方を見てみるか。

基本ローマ字表記とし(ウムラウトなどは無視)、ローマ字とかけ離れた文字を使っていたら、だいたいの音をカタカナ表記にしてみる。




英語 China(発音はチャイナに近いが、文字はチナとも読める)


フランス語 Chine(日本人にはシンワまたはシンナに聞こえる)


ドイツ語 China(日本人にはシーナに聞こえる)


スペイン語 China(チナに近い)


ポルトガル語 China(チナに近いだろう)


ロシア語 キタイに近い音(契丹の訛りだろう)


インドネシア語 シナにほとんど同じ音





このように、世界での使用人口が多いと思われるほとんどの言語において、シナに近い発音を使っている。



なぜ日本だけシナの呼び方が悪いのやら。

シナという呼び方が変ならばフランスやインドネシア、あるいはドイツなども問題だ。
いや、誇り高い中国人とやらなら、ロシアに対してクレームを入れて当然のはず。

ところで、シナという呼び方にクレームつけたのはあちらの方々?
それとも、国内の一部の方々?

不思議な世界だ。
もし呼び方に問題があるなら、中国をチュウゴクと読んだり、毛沢東をモウタクトウなどと呼ぶのも問題だわな。

だいたいにして、シナという呼び方に反発する人たちの一部は、中国という意味を理解しているのやら。

疑問だなあ。


中国の歴史うん千年としている方々の一部は、歴史音痴の私よりも歴史知識がない可能性さえある。
最近、そう思うようになってきた。




アオキ(多分これは食べられない)
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