そのショートカット先にあるドラマを見て、またもや鼻の下を伸ばしてしまった私である。
物語としては、ラムセスⅡ世伝説と、十戒、シンデレラ・ストーリーを噛み合わせたような、よくあるパターンではある。また、鬼面が日本式であったりと、細かいところには問題はある。
が、韓国映画『トンイ』同様、うかつにもヒロインに一目惚れしてしまったのであった。
さて、その鼻下長々物語は置いておこう。
問題は蘭陵王のことだ。
「歴史など必要ない学問だ」と若い時に考えていた歴史音痴の私には、いつの頃の話かさっぱり分からない。
で、調べてみた。
北斉の諸侯?
秦や漢、魏あたりならおぼろげながら年代の見当が付くが、斉は私にとってはマイナー過ぎて分からない。ましてや、北斉などとんと分からない。
で、北斉について調べると、6世紀中頃、ごく短い期間、華北中心にあった国のようだ。
日本でいうと、聖徳太子と呼ばれることになる人物(または、仮想人物)のお爺ちゃんである欽明天皇の御世にだいたい重なる。
そう考えると、イシュタルあるいはネフェルティティ、あるいは乙姫さまたる天女が爆薬を作ってしまうのは、私の知っている史実とされるものと差異が生じるが、可愛いから大目に見てしまおう(なんという歴史認識だ!(笑)) 。
さて、ここでヒロインたる巫族の天女たる楊は、村から出てはいけないタブーを破り、やがて蘭陵王を支える重要な伴侶となっていく(これは歴史書や伝説にはないと思われ、このドラマ製作者の創作だろう。まあ、蘭陵王の話自体が、半分伝説ではあるが)。
このタブーを破るストーリーは、世界各地にある伝説の代表だろう。
日本だけ考えても、
古事記などの、イザナキの黄泉の国でイザナミに会う話(ギリシャ神話のメドゥーサ神話、あるいはアダムとイヴの楽園追放類似)や、大国主の蛇男伝説(ギリシャ神話ハーデス神話に似る)、また民話の鶴女房や浦島太郎伝説、雪女伝説など、タブー破りの神話・伝説は多数存在する。
これは、法律という概念がなかった頃の掟を伝えているのだろう。
さて、話はガラリと変わる。
本来ならば花壇で慎ましやかに咲いているはずの、園芸植物と言われる花々。
が、中には外に飛びだしたタブー破りの輩も多い。
今朝方散歩途中で見た、そんな家出娘たちを紹介しよう。
確か、南アフリカあたりからのお客さん。


先日話題にした、ノビルに似たユリ科植物。ニラにも似ているが、ちょっとおしゃれ。


先日掲載した、道路に咲いたオシロイバナのようなやつ。まだ、轢かれたり踏まれたりせずに健在。

昔から日本に生えている植物たちは、ここまでタフではない。
草花も、その土地の民族を見習っていたのかな?
な、バカな。