今回のように都会で揺れると規模は小さくとも大きく報道されるが、仮に巨大でも都市が大きく揺れたりしなければ全くと言ってよいほど報道されない。
例えば、約1年前にはある程度観測が精密にできるようになったここ半世紀で、史上最大の深発地震がオホーツク海であった。
この規模は、今朝方の地震の数千倍のエネルギー。
北海道から鹿児島まで揺れている。
が、これを報じた大手マスコミはほとんどなかったろう。
それは、人間にはたいした揺れではなく、特に大都市では震度1か2程度のほとんど感じられない地震だったからだ。
少し詳しく振り返ってみよう。
発生時刻;2013年05月24日14時45分頃
震源地;カムチャッカ西のオホーツク海
規模;M8.3
深さ;約600km
国内最大震度;3(北海道・猿払村、秋田県・秋田)
その他;北海道稚内から鹿児島県・錦江町まで震度1以上を観測
その他海外情報
カムチャッカ付近で日本の震度で4~5に相当する揺れ。一時津波警報が出されたが、すぐに解除。
揺れはモスクワまでも感じたとの情報もある。
地震の揺れは、震源地近くだから大きく揺れるとは限らない。
とくに深発地震の場合は、かなり離れた地域のが揺れが大きくなったりする。
これに関しては、プレート、地盤などが大きく関係しているのだろう。
まあ、人間は自分中心だから仕方ないが、規模ではなく揺れのようなうわべの事象だけで右往左往する。
とくにマスコミにその傾向が強い。
が、防災だのを本気で考え知らせていきたいなら、表面的なことではなく、あと少し本質に迫らなければなるまい。
いまだに続く小保方劇場と、今回の地震報道を見て、そう感じた。
まっ、自分のことはしっかり棚に上げた、ずるい感想ではあるが。
路地に咲いたランタナの仲間

空き地に咲いた、ダイコンの花
