【しま爺翻訳】『八十八夜』 &『夏の思い出』 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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今日は八十八夜。
色に例えば、新茶の黄緑あたりだろうか。


フタバアオイ(双葉葵)
DCIM0006.jpg



さて、そんな八十八夜を記念して、かつての文部省唱歌『八十八夜』を翻訳してみよう。



夏も近づくはち十八や

訳→この間まで鼻垂れ娘と思っていた三軒隣の夏ちゃん。花も恥らう十八に近づいたんや~



のにもやまにも若ばがしげる

訳→一方、どうにもこうにも庄屋の若のバカ繁



あれに見えるは ちゃつみぢゃないか

訳→あそこに見えるのは、はちゃー罪じゃないかい



あかねだすきにすげのかさ
訳→茜ちゃんをタスキでしばって、すげえことしてるのう母さんよ







この馬鹿若の繁が晩年になって歌ったのが、やはり元文部省唱歌『夏の思い出』である。


これも翻訳しておこう。



夏が来れば思い出す

訳→夏婆ちゃんが隣の病棟から来ると、思い出すなあ



はるかなおぜ遠い空

訳→はるか昔の逢瀬。でも、あんたはいつも遠い空ばっかり眺めていた




霧の中に浮かびくる

訳→霧の中から現れた時には、幽霊かと驚いたこともあったなあ



やさしいかげののこみち
訳→ヤーさんらしい影がちらつき、のこのこと道を帰ったこともあった




みずばしょうのはながさいている

訳→水商売の話に時間をさいていた



夢見てさいているみずのほとり

訳→スターになれるとかうさんくさい話を夢見て、なにも見えずに顔はほてりまくっていた




しゃくなげいろにたそがれる


訳→騙されたと知って、シャクにさわると何もかも投げて、異様にたそがれてたよなあ





はるかなおぜ 遠い空

訳→ああ、そんな逢瀬も遠い昔の話だ。




安土桃山時代の銘碗
『八十八夜月』


2014050205450000.jpg


ではない。
弟の試作品を只でもらってきた。
(少し画像処理しています)