
今日は八十八夜。
色に例えば、新茶の黄緑あたりだろうか。
フタバアオイ(双葉葵)

さて、そんな八十八夜を記念して、かつての文部省唱歌『八十八夜』を翻訳してみよう。
夏も近づくはち十八や
訳→この間まで鼻垂れ娘と思っていた三軒隣の夏ちゃん。花も恥らう十八に近づいたんや~
のにもやまにも若ばがしげる
訳→一方、どうにもこうにも庄屋の若のバカ繁
あれに見えるは ちゃつみぢゃないか
訳→あそこに見えるのは、はちゃー罪じゃないかい
あかねだすきにすげのかさ
訳→茜ちゃんをタスキでしばって、すげえことしてるのう母さんよ
この馬鹿若の繁が晩年になって歌ったのが、やはり元文部省唱歌『夏の思い出』である。
これも翻訳しておこう。
夏が来れば思い出す
訳→夏婆ちゃんが隣の病棟から来ると、思い出すなあ
はるかなおぜ遠い空
訳→はるか昔の逢瀬。でも、あんたはいつも遠い空ばっかり眺めていた
霧の中に浮かびくる
訳→霧の中から現れた時には、幽霊かと驚いたこともあったなあ
やさしいかげののこみち
訳→ヤーさんらしい影がちらつき、のこのこと道を帰ったこともあった
みずばしょうのはながさいている
訳→水商売の話に時間をさいていた
夢見てさいているみずのほとり
訳→スターになれるとかうさんくさい話を夢見て、なにも見えずに顔はほてりまくっていた
しゃくなげいろにたそがれる
訳→騙されたと知って、シャクにさわると何もかも投げて、異様にたそがれてたよなあ
はるかなおぜ 遠い空
訳→ああ、そんな逢瀬も遠い昔の話だ。
安土桃山時代の銘碗
『八十八夜月』

ではない。
弟の試作品を只でもらってきた。
(少し画像処理しています)