【風刺小説】昭和学校物語 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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世間を少しばかり斜めから見てしまうしま爺さんの短編小説や随筆集などなど
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★ストーブ当番
「コラーッ!今日のストーブ当番は誰だ!」

「オレだけんど」

「このバカもーん。朝来てストーブ焚く時は、教室でタバコを吸っちゃダメだって、何度言ったら分かるんだ!タバコは外で吸え」



★二宮禁止朗物語
「次に、校長賞を発表する。3年B組、組田金手君」
「はい」

「3年B組。組田金手。右の者は、登校・下校の際も、わき目もふらず熱心に教科書の予復習を行っていた。かかる勤勉さは我が校の誇りである。よってここに、その努力と栄誉をたたえ、金一封とともに表彰するものである」





★タブー

「何度言ったらわかるんだ!ゴツン。バシッ!」

「すみません。ついいつもの調子で……」

「いいな。飲んだら自転車にも乗るな。あっちはまだ早い。うらやましくなるじゃないか。しっかり肝に命じておけ」




★忘れたら

「また宿題やって来なかったのか!」
「忘れました」
「しらばっくれるな!グランド3周してこい。終わったら廊下でバケツ持ちだ」



★お礼参り

「君たちを思い、心を鬼にして君たちには厳しくしてきたが、この日を迎えられて先生は本当に嬉しい。」

「……」

(小声で)
「おい。お礼参りは何人でやる?」




★持久力アップのために
(気温36℃)

「今から夕方まで、一切の水を飲むな!汗を拭くふりして湿らせたタオルを吸うようなことをしたら、ウサギ飛びでグランド1周だ。分かったな」




★野球が上手くなるために
「野球部の選手は、一切水泳を禁じる。体育の授業も、野球部生徒は水泳の時間はキャッチボールをすること。なお、もし川で泳いだことが分かった場合は、レギュラーから外すからそのつもりで」




フキアゲニリンソウ

ではありません。
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