【日記】プータ爺の息子生還 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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先月末のことである。

いろんなことがあって、息子が関西から帰ってくることになった。
で、息子の職場最後の日。
FacebookだかTwitterだか知らないが、皆さんありがとうみたいことを書いたらしい。

と、なんと関西から家に着く前に関東某社から連絡があり、その日のうちに面接したいとなったようだ。
だから、家に着いたのは深夜。
相手さんとの軽食屋での面接の後だった。

正規採用はGW後からになりそうだが、翌週から早速週1単位の研修が入った。

ボケプータロー爺の私も、これには驚いた。


その息子が、10日ほど前、急に旅行に行くと言い出した。有り金すべてを使って、仕事が始まる前に行ってくるという。

個人的には大賛成だが、あまりに無謀な計画でもある。 いや、計画などない。
だいたい、日本語さえまともではなく、英語は中1レベル。
しかも、翌日には宿無し安価な券を予約したのはいいが、出・入国書類や審査があることさえ知らなかった。
本人は経験だ!とか言って出ては行ったが、あまりの無知にいささか不安ではあったのだ。

見かねて、書類のサンプルを該当地のガイドを調べて、私が書いて持たせた。
A4ペーパー手書きだが。(これも論文代行に近いか?いや、旅行代理店の代わりをしただけだ)

で、後で安航空券だからトランジットがあったことを忘れ、注意してやるのを忘れていた。
ひょっとしたら着けないかも?とも考えた。

当地まで着けば、かつての友人が住んでいるらしいから、まあ死ぬことはないだろう。

が、だいたい着けるのか?

新任予定の会社の研修が終わって深夜に帰り、翌朝は成田へ。さらに帰国当日夕方には研修にでなければならない。

私も若い頃は相当無茶なスケジュールで動いたことがあるが、これはハードスケジュール過ぎる。
かつ、英語さえできない。出国さえ怪しいなと思った。
が、経験自体は大賛成だし、比較的安全な場所でもある。向こうに着けば、知り合いもいるようだ。本人の貯金は0となるが、借金するでもなく自前で行くなら、行って泣いてこいとなった。




で、昨朝戻ってきた。
一寝入りして、すぐに研修に出て行ったが。

おお、生きていたか、が最初の言葉だった。


やはりトランジットと相手国への入国では、相当手こずったらしい。
トランジットの時間が空いたが、飯を頼めず数時間空腹を我慢したようだ。
また、入国では、別途何度も検査され、財布の中身まですべて開けられたらしい。


で、こう言った。


やっぱ、英語は必要だ。


昔から私が見たことのないような成績をとる息子だったが、やっと最低限の知識の必要性に気付いたらしい。




まあ、大変いい旅行であったろう。