まだ純情というもののDNAを保持していたはるか昔、おバカ友だちだったやつがいるから少し冷やかしに行こうかとも思った。
が、もうすぐ夕方になるし、相手はかなり偉くなっている。
穴あき麦わら帽子のきったない田舎プータロー爺には似合わない場所だと考え、思い直した。
だいだい、あんまり人混みは好きではないのである。
と、日記には書いておこう。
しかし、偉そうなプロフィール写真である。
まっ、それだけの実力はあるやつだが。
ユウゲショウ

心の底には、こんな惨めな姿をかつての親友には見せたくないという保身があるだろう。
まあ、いらぬ見栄のようなものだ。
恥ずかしいのう。
しかし、努力家だった。
貧乏人の私でさえ うっ!となるようなところに下宿していた。
かつて、ニセ東大生になり授業を聞いたことは、はっきり覚えている。
なんか知らないが、こいつはずいぶん難しい授業を毎日聴いているのかと感心した。
世界中の科学者・研究所が10年かかったことを、半年位でやっちまった。
すごいやつである。