【幻想】日本誕生 その2 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

しま爺の平成夜話+野草生活日記

世間を少しばかり斜めから見てしまうしま爺さんの短編小説や随筆集などなど
★写真をクリックすると、解像度アップした画像になります。

古代日本を考える場合に、まず注意しなければならないことがあります。
それは、比較的最近の日本は、およそ2000年くらい前に大きな変化をしたということです。

具体的には縄文人と呼ばれる人たちから、弥生人と呼ばれる人たちへの変化です。
これは古くから日本に住んでいたのは縄文人であり、私たち現代の日本人の多くは、縄文人を日本列島から追い払った弥生人と深い関係があるであろうことです。

また、もうひとつ注意しなければならないことは、風習だけを見て、その類似から民族も同じと考えるのは非常に危険だということです。
例えば現在の日本の外見上の特徴を見ると、欧米人と大差がないかもしれません。が、当然ながら、欧米人と日本人は違います。


おおざっぱに言うと、日本という国を考えることと、日本人という民族を考えることとは区別して考えなければならないということです。

2014032512530002.jpg


では、まずはじめに、縄文時代の民族としての日本人がどこから来たのかを考えてみましょう。

日本列島はかつて、北は樺太(サハリン)を経由して、シベリア東部と繋がっていたでしょう。
西は対馬を挟んで朝鮮半島と陸続きであり、日本海は日本湖であった可能性があります。 しかしながら、水深やそこに住む動植物から考えて、北海道と本州ならびに朝鮮半島と九州は、非常に昔、おそらく人間が猿と明らかに違い、火や道具を用いるようになってからは、多分海を隔てていたと思われます。ただし、氷河期には、シベリア・樺太・北海道 は歩いて移動ができたでしょう。でも、いくら氷河期でも、朝鮮半島から九州までの歩行移動は無理です。 対馬海峡や津軽海峡が開き、暖流の影響で、海面凍結はできなかったと考えられるからです。
ですから、かなり昔は北のシベリアからも西の朝鮮半島からも、また琉球諸島沿いに南洋からも、いろいろな民族が集まって日本人を作っていったと思われます。
2014032615550001.jpg


その後朝鮮とは海で隔てられ人の交流は消えます。
一方、南洋の環礁や東南アジア低地に住む人たちは、氷河期が終わり海面が数十メートルも上昇しはじめたため、自分の島や土地が海の中に消えていってしまったことでしょう。

地球表面が暖かくなり、住む場所が消えていく。

そんな中、南洋や東南アジアの人たちは北への移動を開始します。

その一部は琉球諸島沿いに北上し、現在の日本列島にたどり着いた。

そう、考えています。

この人たちが、新しい縄文人たちです。
歴史にはありませんが、最初の頃の縄文人、あるいは原始日本人は北方系であったが、やがて南方系の縄文人がやって来た。

そう考えています。

その後、この新しい縄文人たちは弥生人に日本の端へと追い出されていきます。

その名残がアイヌであり、琉球人です。

かつては、アイヌは白人など北方民族と言われてきました。

しかし現在では、アイヌも琉球人も非常に似た形質を持ち、ともにオーストラロイド(オーストラリア原住民)に近いことが分かっています。

確かに、骨格などの外見を見ただけでも、アイヌ・琉球人・オーストラロイドは似ています。



2014032615520002.jpg