早いものだ。
世界を震撼させた、あの地下鉄サリン事件からもうすぐ19年だという。
今頃であることは、すっかり忘れていた。
いまだに後遺症でつらい日々を送っている方もあろう。
大量無差別殺人事件。
若い人は知らないのだろうな。
悲惨な事件だった。
しかし、あの集団をバックアップしていたのは、マスコミじゃないの?
オウムの幹部を呼べば視聴率が稼げた。
おそらく、べらぼうな金が教団に渡っているはずだ。
テレビで持ち上げられ、金を与えられ、それが殺人兵器に変わった。
マスコミのその反省なんて、聞いたことがない。
その前の松本サリン事件では、犠牲者が加害者と誤った報道。
加害者に優しく、被害者には冷たいマスコミの姿が、さらに増幅された事件でもあった。
彼らはいまだに、姿を変えて生き延びのびている。
ああ言えばジョウユウ。
そんな言葉もあった。
かなり口が軽そうな村井は、マスコミの目の前で殺された。が、誰ひとり犯人を捕まえようとはしなかった。
そんなことが思い出された。