【小説】グレンデールの誇り高き民族たち | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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この小説は、長らくグレンデール市に住んでいたことのある推定米国人、ならびにアルメニアに長期滞在していた日本人の呟きなどを拾い、小説としたものである。
小説ではあるが、当該人の呟きの主旨はほとんど変えていない。もちろん、私の加筆もかなりはあるが。
そういう意味では、個人的な意見や妄想を公的な報道だと記事にしてしまう、一部マスコミと同程度の信頼度だろう。
なお、ここで使われる第三者表現(彼ら等)は、アルメニア人と韓国人を指している。



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グレンデールには、誇り高き2つの民族が住んでいる。
彼らを合わせると、グレンデール市人口の3分の1以上になる。
いや、彼らのコミュニティは強大であり、その力が市を動かしていると言ってよいだろう。

彼らは白人と黄色人でありながら、過去に、あるいは今なお被害を受けているらしい民族として、非常に強い絆で結ばれている。
一部には金でつながっているだけだなどという者もいるようだが、そんなことはあるまい。
とにかく、彼らほど誇り高い民族を、私は知らないからだ。


彼らは共に、自国が世界の中心だと考えている。 だから、他国が金をくれるのは当たり前だと思っている。見方を変えれば、タダ働きさせることは、けして罪悪ではない。誇りある国の特権だと考えているからだ。援助金ではなく上納金だから、援助すると言っている方が、頭を下げて金を持ってきて当然なのである。

彼らのほとんどは自国に行ったことがなく、また自国の文化財などの知識もほとんどないのだが、とにかく自国の遺産は世界一なのである。
よくは知らないが、とにかく自国の遺産は世界一。
それほど、誇り高き民族なのである。

まだ、ある。
彼らの乗る車は、最低でもBMWかメルセデスである。
たとえ狭いアパートに住み、毎月の車のローンにヒーヒー言いながらも、とにかくBMWかメルセデスが必要なのだ。

ああ、なんと誇り高いことよ。

さらに、持ち物、衣服はトップブランドでなければならない。
ただし、それがオリジナルのものかどうかは定かではない。
しかし、とにかく世界トップブランドの名前を持つものを身につけているのである。

教育も素晴らしい。
親は、自分のことはさておき、子どもは必ずや大学に行くものだと考えている。
さらに、この親たちの能力は天才的である。
仮に息子や娘が外科医や宇宙ロケットに携わるものであろうと、その親たちは、子ども以上の知識を持っているらしいからだ。
素晴らしい!


コミュニティの力も、子どもたちに立派な生き方を教えてくれる。

結婚は、民族内でなくてはいけない。
これはおそらく、素晴らしい才能が他に流出することを恐れているからだろう。
また、白人とデートしているなら知らぬ顔をするが、万が一黒人やヒスパニックとデートしている自国人を見つけたなら、鋭い目や口で注意することを怠らない。
なんと、誇り高き民族のコミュニティであることか。

さて、彼らは食の好みも一致している。

何かあったなら、寿司屋に集うのである。
彼らは寿司が大好きだ。
米国で寿司を食べられるのは、一種のステータスでもあるからだ。

確かに、世界一誇り高い民族だと言ってよいだろう。

ええ、常に自分が正しいのである。









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しま爺注

日本人でアルメニアの場所や民族を知る人は、あまり多いとは思われない。

ヨーロッパで韓国の場所を知る人は、極めて少ないだろう。
しかし、韓国人は世界的に有名ではある。