【推定】気象警報の遅れはなぜ起きたか? | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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これは私の予想です。
しかし、多少は正しいだろうと思っています。


★各種警戒警報の発令遅延などの原因


その最も大きな理由は、コンピュータ社会の弊害だろう。
警報を出すのはコンピュータに違いない。
コンピュータ自体が計算ミスする確率は、ほとんど0%である。
では、なぜ伊豆大島の大雨洪水警報が出されず、今回の大雪警報の発令が遅れたのだろうか。

それはコンピュータのせいではない。
現在のコンピュータのほとんどは、指示された通りに作動するだけである。

問題は、その指示をしたもの。つまり、人間だ。


コンピュータには、ある条件がそろったなら警報を出すようなプログラムが組まれている。
このプログラム、つまり人間の指示にミスがあった場合には、警報は出ない。

伊豆大島の豪雨に関しては、かなり早い段階から24時間予想雨量が800mm程度と、空前の値になるであろうことは分かっていた。
もしコンピュータシステムが警報を出す流れではなかったなら、ここで大雨洪水警報を出していたはずだ。
しかしながら、おそらく実計測値不足等により、コンピュータが警報を出す条件を満たしていなかった。

このため、実計測値から警報が出た時は、すでに災害が発生する間際だった。



今回の関東での大雪も、似たようなものだろう。

コンピュータは確かに計算能力に優れている。
人間が一生かかるようなことを、一瞬で処理する能力がある。また、間違いもほとんどない。

が、それに指示を送る、計算や予測の基礎的作動を命じるのは人間である。

人間はミスをする。
ミスをするから人間だ。

見方を変えれば、誤った指令に気付くのも人間である。

現在の気象庁には、こうしたことに気付くアナログ人間がいなくなってきているのではなかろうか。


だから、2010年のメッシュ平均値の誤りなどといった、考えられないミスに今頃気付くことになる。

そう考えた。


今の気象庁には、下駄占いをしたことのある人間が、ほとんどいないのだろう。


だから、どんなに気象知識があったとしても、無人島で生きていくのは難しいに違いない。



★結論

気象庁の警報遅れなどの主原因は、警報システム、つまり、プログラムの不具合による。

これは気象庁警報担当とシステムプログラマーとの十分な打ち合わせ、整合が不十分であったことに起因する可能性が高い。
同時に、警報担当の設定の誤り、あるいはプログラムのバグなどであろう。

さらに、システムテストとその検証不足が考えられる。

また、気象庁担当の経験不足、アナログ思考不足もあるだろう。