これは、表現や当時は存在しなかったはずの語彙などを調べるといった、古典的・主観が混じるものではない。
例えば C14とかを使っての年代推定、あるいはX線などを使っての非破壊的方法による素材元素構成推定だ。
これらを使えば、そのインクや紙質から、書かれた日時の近似値を割り出せる。
だから、疑問のある資料類は、こうした検証をすればよい。
実は、非常に簡単なことなのだ。
しかし、それをしないのは、何か理由があるのだろう。
なお、人間には先入観というものがある。
例えば、下の写真を見ていただこう。
これは、一昨年の4月の暮れ時、北海道・サロベツ平野で撮影したものだ。

という前ふりの後写真を見ると、枯れ草野原に春まだ残る雪。
たぶん、ほとんどの方はそう思ったことだろう。
実はこれは雪景色でもなければ、北海道でもない。
近所の空き地である。
それを少し画像処理しただけだ。
が、言葉による誘導で、雪景色に見えてしまう。
オレオレ詐欺は、こうした心理をついたものだ。
また、マスコミ、特に公共放送局は、こうした手法に優れている。
.