本日未明に書いた記事の回答です。
その時代に有り得ない食べ物の記述。
★江戸初期のローマ。
パスタにトマトケチャップを絡めた、現在レストランにあるスパゲティ・ナポリタンは、明治(または昭和・戦後)に日本で発明された食べ物です。
ですから、江戸初期のローマにあるはずがありません。
なお、現在イタリアにあるナポリターナ(ナポリタンに同じ意味)は、トマトケチャップを絡めるというより、ソースの類い。
★ 豊臣秀吉に辛子明太子は、あり得ません。
唐辛子を朝鮮に伝えたのは、朝鮮出兵した北九州兵士のようですが、唐辛子入りキムチも辛子明太子も、まだ作られていません。
キムチが現在のような製法になったのは、日韓併合で日本が始めてから。
辛子明太子に至っては、原型は北海道で明治時代にありましたが、現在の形になったのは昭和・戦後です。
実は、現在の形のキムチも辛子明太子も、非常に新しい食べ物です。
★水戸黄門の食したもの。
ラーメンを最初に食べたらしいことは、よく知られています。 最初かどうかはさておき、ラーメンと餃子なら、可能性はあります。
が、麻婆豆腐はあり得ません。 これが発明されたのは明治維新の少し前のようです。
★イギリス人とフォーク。
昔のイギリスの食事マナーの粗っぽさは有名で、王や貴族に伝わったのは17世紀くらい。庶民の間には18世紀まで、食事でフォークを使うという習慣はありませんでした。
だいたいヨーロッパの国々は、江戸時代より昔は、食事はほとんど手づかみです。だから、マナーに厳しくなったのでしょうね。
ティーの習慣も、比較的最近です。
諸説あるものもありますが、有力な説をまとめると、こんな感じです。