数日前のことだ。
スタイル抜群、マフィアとも喧嘩をいとわない、夜でもサングラス、ゴールドじゃらり。一見、あちら関係と思いきや、なんと東大の博士が、ゆずポンを作った記事を書かれていた。
田舎からゆずもらったのありますわいとコメントしたら、ゆずポン作ってみたらと言われた。
夕方、その記事にあったように昆布とゆずを沸騰しないようにして、あたためながら醤油を入れる。
途中でちと味見したら、いささかストレートすぎるので、気持ち砂糖を入れた。
時々、味を確かめながら、コトコト30分弱。
急にお腹がすいてきた。
多分、味見したゆずポンのせいだろう。
正直、売っているものに比べ、その時は旨味を感じられなかった。
が、
とにかくお腹が空いたので、夕方2割引きになったアジフライにかけてみた。
およよ。
いつもの割引アジフライではないぞ。
それだけではない。
ずいぶんと伸びた昆布。
いくら味だし用とはいえ捨てるに忍びない。
一口食べてみた。
おおーっ!
なんだ、これは!
私は元来昆布は苦手の方である。
好き嫌いはほとんどないが、昆布にはうまさを感じなかった。
が、なんだ、なんだ。
とんでもなくうまい。
それだけでご飯を食べられるうまさ。
ワカメや海苔は大好きだ。
が、昆布がうまいと感じたのは初めてかもしれない。
それが、ゆず味のせいか、いささか無理して購入した利尻昆布だからかはわからない。
しかし、うまかった。
さらに、もうひとつ驚きがあった。
十分冷えたと思い、先ほどプラボトルに詰める時に、もう一度味見してみた。
うひゃあ!である。
できたての時には感じられなかった、深みあるうまさに変わっていた。
そういえば、おでんやカレーも寝かした後のがうまかった。
そう思った。
初めて作ったゆずポン。
割引セールの揚げ物を、しばらくは美味しく口に入れられそうだ。
初めて昆布のうまさも知った宵。
久々に有意義な晩である。