世界中が注目している、島国スキャンダル。
その後ろに何があるかまでは、分かろうはずがない。
しかし、注目の的である当島国では大手マスコミは全く触れていない。
共同記者会見まで開いたのに、三猿の術の中にいる。
一部勇気あるところがインターネットに載せたが、なぜか消えてしまう。
さすがに海外メディアは消せないのか残ってはいるが、濃い煙幕を多数張って見にくいようになってしまった。
と、島国の親分の奥さんが、読者の声に反応した。
その内容は、島国親分にイチャモンをつけることができる、いささか危ない呟きであった。
が、この突っ込み処ある呟きにも、親分反対派は三猿を決め込んでいる。
なぜなら、それに突っ込みを入れたなら、どうしても触れなければならない舞台裏の話を出す必要がある。
これは避けたい。
いや、普段は正義感溢れ、人権尊重をうたい文句にしているから、その相手を責める文章を書かねばならない。
もともと、人権などさっぱり考えていないから、そんなことは書けない。
明日の飯、お小遣いが大切だ。
人権なんざくそくらえ。
本音はそうだから、今もって静かなのだ。