光がいい感じだったので、首を向けてパチパチやっていた。
と、その奇妙な行動に男が近づいてきた。
何かいいたそうだったので、こっちから声をかけた。
「マレーシアから？」
一緒に歩いていた女性たちの身なりと歩き方からして、そうに違いない。
「ええ。ここはいいとこだね。素晴らしいところだ」
「私たち日本人にとっても、特別な場所でさあ」
みたいな会話をする。
なんと、ジョホールバルの観光会社の添乗員。
それでも、日本は初めてらしい。
ジョホールバルなら、行ったことありますがな、ということで数分話した。
まだ、横文字は使える。
少し、ほっとした。
しかし、いつ来ても人が少ない。
ちいともったいない気もするが、へんな輩に来て欲しくない気持ちもまたあるのだ。
