【外国人の見た日本】7 フランシスコ・ザビエル② | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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宣教師ザビエルの見た、16世紀の日本。
前回の文章の続きです。
日本人の精神構造に驚きを隠せません。


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彼らはまた、いかなる侮辱や軽蔑ある言葉に対しても屈しないでしょう。
武家の生まれでない者は、武士に多大な敬意を表しますが、武士自らは封建領主に忠誠を尽くし、服従することに誇りを感じます。
このように彼らがふるまうのは、領主に服従しない場合に受ける罰を恐れるためではなく、それによって名誉を失うことを恐れるからです。

彼らは賭け事をしません。
彼らは賭け事を不真面目なことととらえ、博打をする者は他人のものを欲しがる、つまり、泥棒の始まりだと考えているからです。
誓うことは滅多にしませんが、誓う場合の相手はお天道様です。

読み書きができる者がたいへん多いため、宗教的なことなどをすぐに覚えます。
ここには、ヨーロッパにいるような泥棒は、ほとんどいません。

私の経験では、キリスト教の国であれ、異教徒の国であれ、世界のすべての国の中で、これほど盗みに対する罰というものを、真剣にとらえている国はありません。

日本人は驚くほど健康的な生活を送り、年寄りが多くいます。
これを考えますと、慎ましいわずかな食事であろうと、我々は長生きができることがはっきり分かります。



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このシリーズ、次回は通称・魏志倭人伝予定。

でも、その後しばらく空きがでるかも。