よく手足を洗いましょう。
バイ菌がいっぱいいますから。
これなら分かる。
また、この野菜には農薬たくさんついてますから、よく洗い流しまょう。
これも分かりますよね。
でも、これは無理です。
放射性物質を、微生物を使って分解しました。
どのくらい無理な話かというと、今生まれたばかりの二十日鼠が、明日には象やパンダになることより、あり得ない話です。
あと少し噛み砕きましょう。
たとえば、ダイヤモンドというのは炭素、つまり炭と同じ物質です。
だから、ある人が炭をハンマーで叩けばダイヤモンドになると言ったとします。
これって、信じますか?
でもですね。
微生物で放射性物質の除染とかいう話は、この炭を人がハンマーで叩いてダイヤモンドを作れるという話より、はるかにあり得ない話なのです。
ひょっとしたら、炭をハンマーで叩けば、1兆回に1回くらい、ゴミ粒のようなダイヤモンドが1個ぐらいできるかもしれません。
が、微生物を何兆個の何兆倍の何兆倍の、さらに何兆倍使っても、おそらく1個たりとも放射性物質は分解したり、消したりできません。
なぜならそれは、写真に写した魚が泳ぎだすようなことだからです。
私はそうなることは、おそらく地球が生まれてからは、1度もなかったと思っています。
ただし、ぺてん師はここで、こんな話に切り替えてごまかします。
昔は元素とは、けして変わらないものと教えられた。
しかし、アインシュタインやキュリー夫人が、けしてそうではなく、条件により元素も変わることが分かった。
また、皆さんもご存知でしょう。
緑の葉は、光というエネルギーをデンプンに変えてしまう。
これと同じように、微生物の一部は放射性物質を分解します。
なんか、聞いたことある光合成。確かに不思議だ。
アインシュタインとかは分からないが、そうなんだ。
となる。
これは昔からある騙しのテクニック。
9割の真実に1割の嘘を潜りこませる。
一部の宗教などでも、また地震兵器やらHAARPやらといった、一見科学的な説明でも、よく使われるトリックです。
微生物に放射性物質を含む金属を吸収させる。
これなら、わずかに可能性があります。
が、それは放射性物質が微生物に移っただけであり、全体の放射性物質の量は変わりません。
実験前と後で、全体の放射性物質が減っていたなら、それは自然崩壊による減少であり、微生物には全く関係がありません。
もし、自然崩壊よりはるかに放射性物質、あるいは放射線量が減っていたなら、その実験の仕方が間違っているか、捏造です。
こうしたエセ科学者気取りで、義援金などを騙し取ることは許されません。
同時に、そうしたことを真実のように流すマスコミや政党も同罪です。
かような実験があったなら、ケミカル・アブストラクツなどの学界誌に受付られ、掲載されたものなのかどうかを調べてから流すべきでしょう。
同時に、●×研究所なるものの実態を発表すべきです。
例えばですね。
東京大学網走分校原子力牛乳トマトケチャップ研究所 所長みたいな名前があったら、疑問をはさんで欲しいところです。
