【朝鮮半島の歴史】1 民族と初代王朝 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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歴史を振り返るという話があったのです。

日本の歴史は、最近おおざっぱに勉強しました。
が、朝鮮半島の歴史はほとんど知らないことを感じ、少しずつまとめていこうと思います。
ただし、当然ながら、韓国本国で教えられている、根拠のないファンタジーは無視します。

さて、歴史に入る前に、朝鮮人について考えてみますか。
なお、あらかじめお断りしておきますが、この朝鮮という言葉を差別的意味合いでは使っていません。
歴史や人類学の分野では当たり前の言葉ですし、むしろ韓国人とかいう言葉を使うなら、それこそ歴史を無視した表現になるからです。
それは、長らく国際的にも認められている日本海という呼称を、つい最近になってトンへ(東海)とすべきだという理論に似て、全く不自然な話に思えるからです。

日本では、朝鮮という呼び方は差別的だとする風潮が、一部にあるのは知っています。
が、これは政治的な目的を持った集団が作り上げた、一種の蜃気楼でしょう。
私自身も、かなりの年になるまで、その曲解の中で生きてきました。

しかし、もしこの理論に従えば、韓国三大紙の『朝鮮日報』やら、韓国の多くの歴史学者の著作は、すべて自らを差別したものになってしまいます。

さて、では朝鮮人について考えてみますか。

韓国済州生まれの在日朝鮮人運動家であったカン・ジェオン教授によれば、朝鮮人はアルタイ語族のツングース族だと言っています。
これは納得です。
言葉をみると、ハングルは明らかに、日本語やモンゴル語、トルコ語、満州語と同じ系統なのです。
つまり、中国語などとは明確に構造の違う言葉です。
ハングルと中国語は、日本語と英語くらい違います。

朝鮮半島には、もともと古朝鮮半島人ともいうべき先住民族がいて、シベリアあたりから満州を経て朝鮮半島に降りてきた民族と融合し、古朝鮮民族ともいうべきイエメク族が形成されたようです。

さらに朝鮮半島南部では、海洋民族との合体を経て、現在のハン族へとつながっていったらしいのです。

このあたりは遺伝子を見ればすぐ分かるでしょうが、私はまだそうした比較一覧を、残念ながら見たことがありません。

しかし、顔の骨格などからも、朝鮮人はツングース系民族だろうとは予想がつきます。


歴史に現れる最初の朝鮮人は、泰に帰属した首長らしい否(プ)です。
これは、秦が巨大化し、その庇護下になったわけで、紀元前3世紀頃となります。
ただ、このあたりは王を名乗ってはいたようですが、村の豪族レベルだったもようで、実態はほとんど分かりません。

ある程度国らしくなるのは、紀元前195年頃燕から1000人の部下たちと亡命してきた衛満が作った、衛氏朝鮮です。

つまり、歴史に残る朝鮮王朝創始者は漢民族であり、朝鮮人はこの王の下で生きることになるわけです。

ちなみに秦を倒した漢は、衛氏を漢の外臣としています。

衛氏が王朝を築いたため、多くの漢民族が朝鮮半島に流入する一方で、宗主国である漢との争いも起こり、この燕からの亡命者集団の作った王朝は約80年で幕を閉じてしまいました。




つづく
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