【目で見る歴史】韓国その4 ワ……その不思議な存在 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

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韓国のファンタジー時代劇を見ている人なら、あるいは気付いているかも知れない。

建物や衣装の時代考証がメチャクチャでも、ひとつけして出てこないものがある。

それは【ワ】だ。
ワと言っても、倭や和ではない。
輪のことである。

例えば、王様の乗り物は牛車や馬車ではなく、人が担ぐ御輿である。

私が見逃しているのかも知れないが、ファンタジーでさえ、これは忠実に守っている。
どうもこれは、倭や和が嫌いだから輪も嫌いだったわけではなく、輪を作る技術がなかったようなのである。

というのは、大陸の1郡であり、地方官や漢民族が多数を占めていた可能性のある5世紀初と言われている半島北部の壁画には、こんなものがある。



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ところがこの後しばらくすると、半島から輪がパタリと消えてしまう。
それはなんと、日韓併合の19世紀まで続く。

だから、いくらなんでもファンタジーにさえ、輪を使った乗り物は登場させられない。

だから、物を運ぶのは人力頼りとなる。



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日清・日露戦争時に馬で荷物を運ぼうとしたが、荷車というものが無いから、こんな風になる。




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いろいろ調べたが、たらいや桶のような、木製の液体入れも見つからなかった。

明確に記述しているものはないのだが、どうも風呂桶というものもなく、風呂に入るという習慣もなかったようだ。

もっとも、山野ならともかく、ソウル町中などでは、とても体を洗えるような水はなかったかも知れない。
このあたりは不明である。
また、どうして輪文化がなくなったかもわからない。
日本が水車を作った時は相当な驚きらしく、当時の写真も残っている。

が、韓国編集の説明には、人民をこき使うための機械?のような、意味不明説明があったりする。


この輪に関しては、多分技術がなかったと思われるが、それを書いた資料は見つからない。


詳しい方がいらっしゃいましたら、教えてください。